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日本むかしばなし集83

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:竜宮《りゆうぐう》の馬《うま》喜界《きかい》ガ島《しま》は、日本の南の果てのようなところにある島です。むかし、むかし、そ
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竜宮《りゆうぐう》の馬《うま》

喜界《きかい》ガ島《しま》は、日本の南の果てのようなところにある島です。むかし、むかし、そこにひとりの漁師《りようし》がおりました。ある晩《ばん》のこと、その漁師が、漁に行きました。ところが、魚がとれるわ、とれるわ、大きい魚、小さい魚、太い魚、細い魚、いろいろな魚が大かごに三ばいもとれました。漁師は大喜びで、このぶんなら、あすの晩は大かご五はいもとれるだろうと、たいまつをたくさん作って、夜になるまでグウグウ、グウグウ寝《ね》ていました。
夜になると、潮《しお》のぐあいを見て、それからたいまつをどっさり背負《せお》って、浜《はま》へ出て行きました。ところが、どうでしょう。今まで空が晴れて、星がキラキラ光っていたのに、もう黒雲《くろくも》が出てきて、雨がポツポツふりはじめました。風もふきだしてきました。漁師は首をかしげて考えましたが、
「これは、ゆうべ、あんまり魚をとりすぎたので、海の神さまがおこられたのにちがいない。」
そう思われました。そこで、背負っていたたいまつをおろし、
「海の神さま、そうれ、たいまつあげますぞう。きょうのところはお許しください。」
そうよんで、ありったけのたいまつを海へ投げこんでしまいました。そして海の方へ向かって、神さまにおじぎをして帰りかけると、後ろから、
「まった、まった。」
と、いう人があります。ふりむくと、波うちぎわにひとりの男が立っていて、
「わたしは竜宮からの使いです。今はたいまつをたくさんありがとう。海の神さまが大へんお喜びで、竜宮へあなたをおつれして来いと申されました。どうか、いっしょに来てください。」
そういいました。漁師は困《こま》って、
「竜宮というところは、海の底の遠いところと聞いておりますが。」
と、いいました。すると、その人はいうのです。
「なにが、遠いものですか。この波うちぎわに立って、目をつぶって、波に三度、足を洗《あら》わせてごらんなさい。もう竜宮へ行っていますよ。」
漁師はふしぎに思いましたが、まあ、ためしにやってみようと、その人のいうとおりにしてみました。と、おや、おや、もう竜宮へ来ていました。
「さきほどは、ありがとう。竜宮はたきものに困っていて、大助かりに助かった。」
そういうのは、竜宮城の大広間《おおひろま》で、正面にたくさんの家来をひきつれて、いすに腰《こし》をかけている海の神さまの竜王だったのです。そして漁師の前には、もうごちそうがたくさんにならんでいました。お酒も出ていました。
「どうか、えんりょせずに、おあがりになってください。」
そういうのは、乙姫さまなのでしょうか。竜王とならんで腰をかけている美しい女の人でした。そしてどこからか、かすかに音楽の音《ね》が聞こえ、窓《まど》の外のサンゴの林には、にじのような日が上からななめにさし入っていました。タイやカツオや、カレイやタコが、そのサンゴの林の上をゆっくり泳いで通りました。漁師は、
「これはありがとうございます。それではえんりょせずに、いただきます。」
そういって、お酒を飲《の》み、ごちそうを食べました。すると、なんともいえず楽しくなり、それはそれはうれしい気持になりました。それでも、いつまでもいるわけにいきませんので、
「ごちそうになりました。では、おいとまいたします。」
といって、立ちあがりました。すると、竜王がいいました。
「おみやげには、なにがほしいか。」
漁師はいいました。
「わたしは馬きちがいで、馬が大すきなんです。」
「よろしい。竜宮の馬を一頭あげますぞ。」
そういってから、竜王はいいそえました。
「すぐ新年だから、元日《がんじつ》の朝、日の出前、波うちぎわへ出て待っておいで。」
「それでは——」
そういって、漁師は竜王にさようならして帰ってきました。
さて、元日の朝です。漁師は暗いうちから浜べへ出て待っておりました。すると、東の空がしらんで、初日《はつひ》の出《で》の光がサーッと海の上にさして来ました。そのときです。目の前の波をわけて、りっぱな馬がおどり出てきました。馬はうれしそうに漁師のそばに来て、しっぽをふって、顔を近づけました。漁師はその首をパタパタたたいて、
「よく来た。よく来た。おまえはほんとに竜宮の馬だね。」
そういって感心しました。その馬はほんとにりっぱな馬で、見てほめない人はひとりもありませんでした。
それから島一番の名馬となって、その子、その孫《まご》とたくさんの馬をうみ、長く島の人たちの助けになりました。
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