返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

日本むかしばなし集144

时间: 2020-01-30    进入日语论坛
核心提示:花さかじじい 一むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんとがありました。おじいさんは、山へシバ刈《か》りに、
(单词翻译:双击或拖选)
花さかじじい
 一

むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんとがありました。おじいさんは、山へシバ刈《か》りに、おばあさんは、川へせんたくに。すると、川を、コンポコ、コンポコ、大きなモモが流れてきました。
「もう一つこい、太郎にやろう。もう一つこい、次郎にやろう。」
おばあさんが、そういいました。モモは、だんだん、おばあさんのところへよってきました。おばあさんは、その大きなモモをひろって、うちへ持って帰り、うすの中へ入れておきました。そのうち、おじいさんが、山から帰ってきました。
「おばあさん、おばあさん、なにかないか。おなかがペコペコだ。」
「さっき、川へせんたくに行っていましたら、大きなモモが流れてきました。それを拾って、うすの中へ入れておきました。それでも食べてごらんなさい。」
「そうかい、そりゃ、うまいことをした。一つ、ごちそうになろうか。」
おじいさんが、そういって、うすのところへ行ってみますと、おどろいたもおどろいた。
「おばあさん、おばあさん、おまえが、うすのなかへ入れたというのは、大きなモモだというが、はいっているのは、犬ころじゃないか。」
おばあさんも、おどろいて、飛んできて、うすのなかをのぞきました。まったく、かわいい、白い犬ころです。
「はてな、さっきは、たしかに、モモをいれたんだが……」
ふたりは、ふしぎがりました。しかし、かわいい犬ころでしたから、ふたりは、それから、自分の子のようにして、だいじにそだてました。犬は、だんだん大きくなり、やがては、そのあたりにはいないほど、大きな犬になりました。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%