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「まさか」の人に起こる異常心理38

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:電話のベルが鳴りやまない「自殺・過労死110番」 一九九九年(平成十一年)、全国三五カ所で一斉に実施した「自殺・過労死1
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電話のベルが鳴りやまない
「自殺・過労死110番」

 
 一九九九年(平成十一年)、全国三五カ所で一斉に実施した「自殺・過労死110番」では、五時間に三〇〇件の電話相談があったそうだ。うち五二件が過労自殺で、四六件が過労死の相談だった。
九八年の自殺者数は、三万二八六三人と初めて年間三万人を超えた。九九年には三万三〇四八人と過去最高を記録。二〇〇〇年は三万一九五七人と前年より減ったものの、三年連続で三万人を超えた。特に五十代男性の増加が目立ち、経済・生活問題を理由に自殺した人は、前年にくらべて一〇パーセントふえたことが、警察庁の調べでわかった。なお、自殺未遂者は既遂の十倍に上るといわれている。
当然のことながら、不況、リストラの影響を考えないわけにはいかない。その中のかなりの人数がうつ病圏に属すると予想される。うつ状態の大部分がストレスに起因すると考えられるからだ。社会福祉法人「いのちの電話」にかかってくる自殺願望の相談件数も、九八年ごろから急増しているという。
二〇〇一年四月の厚生労働省の発表では、ストレスを感じる人は五四・二パーセント、そのストレスの内容は、男性は仕事、人間関係、女性は病気、健康、介護、家計であった。
うつに躁の加わった、いわゆる「躁うつ病」にかかった人はバイロン、ゲーテ、トルストイ、ヘミングウェイ、わが国では頼山陽などに代表されるが、これら「波動に生きた」人間はそれほど多くはなく、最近は「うつ病」が圧倒的に多い。そして、うつは自殺願望ときわめて親和性が高いのである。
クレッチマーの唱えた外向性性格に対して、慶大教授を経て、のちに九大教授、鳥取大学長を務めた下田光造先生は、日本人の場合はいささかそれと異なり、執着性性格が多いという意見を示した。すなわち仕事熱心、凝り性、熱中性、バカ正直、正義感や責任感が強い、ごまかしができない、何事も他人にまかせられないなどの性格特徴を提唱した。こういう性格がストレスを過大に受けやすいことは十分に理解できる。
だが、悲しいことにわれわれはストレスから完全に逃れることは不可能である。悲しさと同時に、それはまた幸いでもある。なぜならストレス学説の創始者ハンス・セリエ教授は「人間からすべてのストレスをとり去ったら、その人間はダメになる」と言っているからである。
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