近ごろ、うつ状態と神経症の中間に位置する現代的な新しい病態が注目されている。退却神経症と逃避型抑うつと呼ばれているものだ。
退却神経症は大学生などの年齢層に見られ、無気力、無関心を中心とし、本業、学業からの逃避、閉居を呈するが、自分にとって楽しいこと、たとえばアルバイトや同好会的なサークル活動には参加することができるのが特徴だ。
一方、逃避型抑うつは、就職後に配置転換などがきっかけで抑うつ的になるが、普通のうつよりも心的苦闘は少ない。仕事は休んでも、楽しい社内旅行やカラオケ、グループなどには参加する。
病気に対する自覚が乏しいので、自分から積極的に受診することはまずない。家族に連れられて、いやいやながら来院するのが大部分である。しかも、受診は長続きしない。診療継続を拒否することが多いからだ。
退却神経症は大学生などの年齢層に見られ、無気力、無関心を中心とし、本業、学業からの逃避、閉居を呈するが、自分にとって楽しいこと、たとえばアルバイトや同好会的なサークル活動には参加することができるのが特徴だ。
一方、逃避型抑うつは、就職後に配置転換などがきっかけで抑うつ的になるが、普通のうつよりも心的苦闘は少ない。仕事は休んでも、楽しい社内旅行やカラオケ、グループなどには参加する。
病気に対する自覚が乏しいので、自分から積極的に受診することはまずない。家族に連れられて、いやいやながら来院するのが大部分である。しかも、受診は長続きしない。診療継続を拒否することが多いからだ。