返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

「まさか」の人に起こる異常心理66

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:疑惑症と恐怖症 疑惑症は、さきに書いたスイッチやポストの件のように自己の思考や行動に対して疑いを持つ。何回も何回も確かめ
(单词翻译:双击或拖选)
疑惑症と恐怖症

 疑惑症は、さきに書いたスイッチやポストの件のように自己の思考や行動に対して疑いを持つ。何回も何回も確かめないと気がすまない。こういう確認が中心症状となる。同じメカニズムで起こる穿《せん》鑿《さく》症は、原因や理由を根掘り葉掘り穿鑿しなければ気がすまない。また、なんでも計算する人がいる。
かくいう私も、歯を磨くとき何回か計算し、電車の窓に映る電信柱の数を数える癖がある。階段の数を数える癖もある。友人としゃべりながら階段を上り終わって、「あっ、しまった(数え忘れた)」と言うだけなら笑い事ですまされるが、階段を駆けおり、再び階段の数を数え始めたら、これは強迫観念といってもいい。
また、強迫観念から生じる恐怖が中心となるときは、「恐怖症」(英語ではフォビア、ドイツ語ではフォビー)と名づける。対人恐怖、赤面恐怖、疾病恐怖、尖端恐怖、不潔恐怖、高所恐怖、閉所恐怖などたくさんの種類がある。
結核恐怖、梅毒恐怖などは少なくないが、かつて細菌恐怖にぶつかったことがある。あらゆる検査をしても悪い細菌は見つからない。ついに患者の要求によって電子顕微鏡で調べてもらったが何も見つからない。その患者はこう言った。「まだ発見されていない細菌に違いない」
不潔恐怖症は少なからず出現するものだ。いちばん多いのは「手洗い」だ。終日、手を洗わないと気がすまぬ人がいる。会社でしょっちゅう席を立つので調べてみると、洗面所へ行き、何回も手を洗っていた。月に一○万円も石鹸や消毒液を買う人がいる。
以前、蛇嫌いの老婦人を診たことがある。蛇が通りそうな道路だと車からおりることができず、あるときテレビの画面に映った蛇を見るやいなや、そのテレビを壊してしまったという。蛇嫌いの私は同情しきりであった。
乗り物恐怖も少なくない。地下鉄がこわい人、新幹線のこだまには乗れるが、ひかりには乗れない人がいる。車中で身体的に何か起こったら、各駅停車のこだまならなんとかなると考えるのである。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论