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「まさか」の人に起こる異常心理74

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:パラノイアとパラフレニー 第三者から見るとただ妄想のみで、ほかに著しい症状が見られず、普通の人間としか映らない。分裂病的
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パラノイアとパラフレニー

 第三者から見るとただ妄想のみで、ほかに著しい症状が見られず、普通の人間としか映らない。分裂病的な症状や人格の崩壊のない症例もときに見られる。したがって、第三者はその妄想内容を信じてしまうこともある。
オウム真理教の顧問弁護士が「周辺の集落のほうから毒ガスで攻撃されていた」と言ったが、あまりにも荒唐無稽なので、人々の大部分は信じなかった。
しかし、次の例はどうか。
「アメリカのクリントン大統領の指示で、あるグループが組織され、日本の新聞や役所の中に細胞をつくり、私を見張り、あるいは私の家族や友人にまで手を伸ばした。アメリカにとって役に立たない、もしくはアメリカにとって敵であると判定されると、あらゆる手を使って慢性的に死を迎えさせる方法をとっているのです。一カ月前に私の叔父が脳梗塞で死にましたが、それはアメリカの魔手が自然死と見せかけたのです」
こういうふうに、普通の人間と思われる人間から述べられると、中にはそれを信じてしまう人も出てくるに違いない。
分裂病の妄想型は、こういう妄想のみしか表出しない患者もいるのである。その妄想の内容が荒唐無稽なら人々は怪しむが、そうでない場合は診断がむずかしい。ある学者はこれを分裂病とは分離して、「パラノイア」と名づけている。
さらに重症なものを「パラフレニー」と呼ぶこともある。確固とした妄想体系が潜行性に発展し、思考や意志、行為に首尾一貫性が保たれることが特徴である。
皇室妄想とか、「私の父は世界じゅうの自動車会社を支配している。先生がロールスロイスを好きなら、最高級クラスの車をすぐ手配させます」などと言われれば、これはすぐ病的だと気づくが、パラフレニーやパラノイアの場合、思考内容が系統的なので、だまされやすく、診断がむずかしくなる。
昔なら手紙が毎日のようにやってくるが、いまではファクスという便利な機械があるから、しょっちゅうファクスがその患者から配送される。まるでファクスがその患者に支配されているようである。反社会体制信奉者、攻撃性の強い、好訴性の持ち主の一部に、このパラフレニーやパラノイアがまじっているであろうことは十分に考えられる。
また、新しい宗教をあみ出した偉大な人物には、この妄想的色彩が濃厚であったことは疑いない。
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