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「まさか」の人に起こる異常心理88

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:異常を感じたら、専門科医を訪れよう 私は三十年ほど前に出版した精神科の本に、新設医大の新しい病院は外来診療室を四つも五つ
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異常を感じたら、専門科医を訪れよう

 私は三十年ほど前に出版した精神科の本に、新設医大の新しい病院は外来診療室を四つも五つも持っていると書いたが、歴史の古い医大も、その後、外来診療室をふやす方向に進んでいる。私の病院も、昭和が平成に移ったころ、本館を建てかえたとき、外来診療室を三つ、ほかにインタビュー室を二つ設けた。現在は三人のドクターが外来患者を診ているし、インタビュー室ではカウンセリングも同時に行われている。
自分や家族が身体的にも精神的にも、従来とは何か違う変化があった場合は、なるべく早く相談に来てほしいものだ。精神科のドクターと仲よくやっておいて損はない。
231ページをごらんいただくと、予想病名がうつ病と精神分裂病が圧倒的に多いのに気がつく。かつて入院患者の七〇パーセント以上を占めていたのが精神分裂病であり、しかも難病であることはまちがいないので、これはいたし方ない。しかし、いまや少子化時代で、子どもの数が一・三人を切ってしまった現在、精神分裂病は十代、二十代での発病が多いから、近未来においては減少の道をたどるかもしれない。
それにかわって登場してきたのがうつ病であり、いまや民族病、国民病といわれるようになった。経済不況の現代、うつ病は増加の一途をたどりこそすれ、当分の間、減ることはあるまい。それは特に外来患者において著しい。外来患者の七〇パーセントはうつ病で占められているという。五十代の人々の自殺の増加はそのままうつ病の増加と考えていい。
精神疾患、心の病を一口で表現すれば、「現状に対する適応異常」ということができる。われわれは寒くなればオーバーを着込み、マフラーを巻く。夏の暑いときはショートパンツにTシャツで過ごす。つまり、環境に適応しながら生活している。
現実という環境の中で、生きていることに少しでも息苦しさを感じたり、不安にさいなまれたときは、気軽にわれわれ専門科医を訪れてほしい。あなたの心の崩壊をくい止めるのは、早期発見、早期治療であるといっても過言ではないからだ。かぜだって、くしゃみをしたり、寒けを感じたりしたら、薬を飲んで早めに寝るとか、即座に手を打てば、本格的なかぜにならずにすむのである。
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