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「まさか」の人に起こる異常心理92

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:あとがき 大阪・池田小学校児童殺傷事件の宅間守容疑者のように、凶悪な事件を引き起こした異常者が事件を起こす前に精神科病院
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あとがき

 大阪・池田小学校児童殺傷事件の宅間守容疑者のように、凶悪な事件を引き起こした異常者が事件を起こす前に精神科病院に入院していたとか、あるいは通院して投薬を受けていたなどという新聞記事をよく目にする。
たとえ精神障害者であっても犯罪を犯したならきちんと裁判を受け、仮に措置入院になったとしても、退所後、再犯のおそれが予測される場合は、精神科医と裁判官の両者がタッチして、治療処分として精神科病院以外の施設で治療を施されるべきであろう。
そうすることで社会の安全を守り、と同時に精神障害者の人権保護にもなるのである。さらには精神障害者を生きた凶器であるかのように見がちな、世人の偏見を打ち破ることにもつながるのである。
事件といえば、今年の八月、三件の少女買春、児童ポルノ禁止法違反の罪に問われた東京高裁の判事、村木保裕被告(四十三歳)に対し、東京地裁は懲役二年、執行猶予五年とする判決を言い渡した。村木被告は、「不安や重圧感をつのらせて、日常生活とは無縁の世界にいる女性との交際や性的接触を求め、携帯電話の伝言ダイヤルを使って少女に出会った」と、職務の重圧によるストレスを主張した。二〇〇一年九月二十日、二十年ぶりに裁判官弾劾裁判(第一回公判)が開かれたが、いずれ村木判事が罷免されるのは確実だろう。
この事件をモラルの問題としてとらえる裁判官が多いが、裁判所は不安や重圧感から来るストレスを正面から受け止めてもらえる組織ではない、という異論もある。
人間は不愉快な思いをしたり、不利な環境にさらされると、脳からコルチゾンという脳の副腎皮質ホルモンが出て、それがストレスの原因になることが解明されている。村木被告はそのストレスを日常生活とは無縁の世界で発散したのかもしれないが、中には自分の世界にこもってうつ状態を呈する人もあろう。
近ごろ、増加の一途をたどっている抑うつ神経症は、愛する人との死別やプライドの喪失、リストラによる職場の変動などのストレスによって発症する。うつ状態とほとんど大きな差はないが、特に不安感情が強いことは本文で述べたとおりだ。
不透明な時代、経済不況の時代において、この抑うつ神経症を含め、ストレス性うつ病は今後ますますふえ続けることが予測される現代病といえよう。この病気はだれにも起こりうる。けっして人ごとではなく、あなたもかかりうる病気であることを再び強調しておく。
ところで、最近の精神医療界をひと言で言えば、外来患者がふえて、入院が減ったということがいえよう。これは日本全国に通じることで、かつては入院患者が多く、うちの病院なども東京都のワースト・ワンで、役所の病院監査などでも、必ず超過を指摘されたものだが、現在では定床を割ってしまった。全国の統計でも、入院患者が定床より五パーセント減少しているという。
なぜそうなったかはいろいろなファクターがあるのだろうが、その一つに外来の増加があげられるだろう。今は前ほどではないが、かつては精神科への偏見があった。現在はうれしいことに軽い人がどんどん病院に来るようになった。そのあらわれが診療所の激増である。敗戦後間もなくのころ、東京ではうちのクリニックを含めて三カ所しかなかったが、現時点では日本全国でなんと約三千の診療所があって、津々浦々までカバーしているのだ。
戦前は大学病院の精神科でも待合室はなく、廊下にソファをおくだけで間に合った。それが今では外来診察室が複数になり、うちの病院でも四室が同時に稼働しているのである。つまり軽い病人が偏見なく、気軽に訪れていることのあかしなのだ。そして、通院医療が功を奏して入院患者を減らしているとも考えられる。
しかし、世人が精神疾患をかぜひきのように考えるまでには至っていない。どうやら、まだまだ抵抗感が若干はあるらしい。私の一生の仕事は、精神科医療の大衆化であるが、その努力をまだ放棄するわけにはいかない。
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