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ことわざ雨彦流05

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:空樽《あきだる》は音が高い他人の言うことを封じようとして、無闇矢鱈《むやみやたら》に大きな声を出す人がいる。そういう人の
(单词翻译:双击或拖选)
空樽《あきだる》は音が高い

他人の言うことを封じようとして、無闇矢鱈《むやみやたら》に大きな声を出す人がいる。そういう人の反論は、えてして内容のないことが多い。
サラリーマン時代に、なにかというと、
「それでも貴様は社員か!」
と言う男がいた。会議などで、ちょっと会社の非に触れると、とたんに居丈高になって、テーブルを叩《たた》いたりするのである。
「社員かどうか、人事部に行って聞いてこい」
ときには腹に据えかね、からかってやることもある。こういう人は、フシギに自分がからかわれたことについては敏感だから、ますます声が大きくなる。
「空樽は音が高い」
ということわざは、なんにも詰まっていない樽を叩くと高い音が出るところから、無意味なことをエラそうに喋《しやべ》ったりする人間のことをあてこすっている。考えてみたら、彼は、会議でいちども自分の意見を発表したことはなかった。
自分の意見も発表せずに、誰かが何かを言うのを待って「それでも貴様は社員か!」と怒鳴っていれば、いかにも自分は会社に忠実な人間であるかのようにみえる。その声が大きければ大きいほど、会社に対する忠誠度も高いようにみえる。
中身ある人は慎ましく、また言葉少なにモノを言う。そういう人間に、わたしは、なりたい。
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