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ことわざ雨彦流124

时间: 2020-02-02    进入日语论坛
核心提示:死人に口なし前東京都監察医務院長・上野正彦さんが書いた『死体は語る』(時事通信社刊)に、「糖尿病は電信柱ですからね」とい
(单词翻译:双击或拖选)
死人に口なし

前東京都監察医務院長・上野正彦さんが書いた『死体は語る』(時事通信社刊)に、
「糖尿病は電信柱ですからね」
という話が出てくる。若い女を伴ってホテルに入ったものの、心筋梗塞を起こして死んでしまった男の話である。
男の女房が訴えるには、彼は糖尿病で、ここ十年以上も夫婦生活がなかったそうな。捜査にあたった刑事に言わせれば「それなのに」といったところだ。そこで、上野さんは「糖尿病は電信柱だから」と言ったのである。
「電信柱は、家の中では立っていないが、外ではやたらに立っていますね」
ことわざに、
「死人に口なし」
というのがあって、死人に無実の罪を着せるような場合や、死人を証人に仕立てることの無理を諭すような場合に使われてきた。が、上野さんの『死体は語る』を読む限り、死体もまた、かなり雄弁なようだ。ひょっとしたら「死人は証言も弁明もできない」という、このことわざは、死んだ人間ならぬ生きている人間の、あえかな望みかもわからない。
ところで、
「死体は語るというが、何と語っているか知ってるか?」
と訊かれ「わからない」と答えたら、
「したい[#「したい」に傍点]と言っているのさ」
そう言って笑った奴がいた。
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