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ことわざ雨彦流147

时间: 2020-02-02    进入日语论坛
核心提示:立つ鳥跡を濁さず「出処進退」という。身の振り方や身の処し方のことである。たとえば、「ある官職なら官職に、あるいは、ある地
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立つ鳥跡を濁さず

「出処進退」
という。身の振り方や身の処し方のことである。たとえば、
「ある官職なら官職に、あるいは、ある地位なら地位にとどまっているべきか、やめて退くべきか」
といった問題は、おおげさに言えば人生の岐路だけに、誰しも迷う。
ところが、そうした迷いをふっきろうとするかのように、
「立つ鳥跡を濁さず」
という内心の声がする。自分で自分の未練に「みっともないぞ」と言い聞かせているのだ。
鷺《さぎ》などが飛び立ったあとの水辺は、不思議に清く澄んだままである。そんなところから、このことわざは、
「立ち去るものは、自分がいた場所を見苦しくないように始末しておけ」
という意味にも、
「人間、退《ひ》き際がカンジンだ。やめるときは、潔く、きれいに……」
という意味にもなった。
しかし、会社の都合で職場を去らねばならないようなときに、やめさせる側の人間が、このことわざを引用したりすると、無性に腹が立つ。わたしは、二つの会社に勤めて、二つの会社に「やめてくれないか」と頼まれたが、二度ともこのことわざを使われたのには、唖然《あぜん》とした。
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