蓼は、ハナタデ、イヌタデ、ヤナギタデなど、タデ科の一年草の総称である。蓼八百といわれるくらい種類がある。でも、ふつうタデと呼ばれているのは、刺し身のツマや吸いものにあしらうヤナギタデのことだ。人はこれを香辛料として食するが、とにかく辛い。
正直な話「こんな辛いものを好んで食べる虫などいるはずがない」と思いたいところだが、いるんですね、これが。人間、なにごともアタマだけで判断してはいけない。
そんなことから、
「蓼食う虫も好き好き」
ということわざが生まれた。ものの好き嫌いばっかりは、考慮の外だろう。
これは、男女のことについても言えそうだ。他人からみて「あんな男の(あるいは、あんな女の)どこがいいんだろう?」と思えるような仲でも、当人同士にしてみれば�ピッタシ�ということもある。
似たようなことわざに、
「面々の楊貴妃」
というのもある。男は誰でも自分の恋人を美人だと思っているところから言うのだが、そういうことなら、
「面々の玄宗皇帝」
ということわざもあってよさそうなものだが、これは、ない。ひょっとしたら、女は必ずしも自分の恋人を好いたらしいとは思っていないのかも知れないぞ。
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