「恋人にするなら、人格がよくてフィーリングが合ったほうがいい。でも、結婚相手となると、健康で経済力がなけりゃ……」
というのが、現代女性の恋愛観、結婚観なんだそうな。東京都内の結婚情報サービス会社が、全国の独身女性五百人を対象におこなったアンケート調査の結果である。
この結果をみて「うん、そうだよ、な」と頷《うなず》く男は適当に遊んでいるんだろうし「なんだかシラけるな」と顔をしかめる男は、そんなに遊んでいないにちがいない。わたしなんぞは「どうでもいいや」と思っている。
それにしても、いまどきの若い女性たちが、
「恋愛は恋愛、結婚は結婚」
と分けて考えているのには、ビックリした。
誰かさんみたいに、
「恋愛から結婚へ」
ナンテ考えているのは、古いんだろうか?
あるいは、女性たちは、昔っから、
「恋愛は恋愛、結婚は結婚」
と分けて考えていたのかも知れぬ。さもなかったら、恋愛中と結婚後で、あんなふうにガラリとは変われまい。
それでも、男は女に惚れる。そうして、それだから、女は男に惚れる。こういうのを、
「惚れたが因果」
というのかな? それとも、
「惚れられたが因果」
というのかな?