「低血圧」
ということが、わからない。いや、低血圧が血圧の低い症状であることぐらいはわかっているが、
「低血圧だから、朝起きられず、きょうも遅刻しました」
ということがわからない。
はばかりながら、このわたしも低血圧気味だ。医者には、
「だから、煙草一本吸うぐらいだったら、酒一本飲んだほうがマシだ」
と言われている。
それでも、
「朝、起きられない」
ということはない。そりゃあ、朝起きるのは辛いけれど、かりに六時に起きようとしたら、五時ごろに起きるつもりでいるから、なんでもない。げんに、サラリーマン時代もそうやってきた。
ところが、若いOLのなかには、低血圧を理由に遅刻して平気な顔をしているひとがいるらしい。課長が文句を言うと、
「だって、低血圧なんだから、仕方がないでしょ?」
と、こうだ。ホントに仕方がないのかな?