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男のためいき女の寝息18

时间: 2020-02-04    进入日语论坛
核心提示:ヘタな遠慮「何が好き?」と訊いたら、「なんでも!」と答えた。横浜で「さて、これから飯でも食おうか」という話になったときの
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ヘタな遠慮

「何が好き?」
と訊いたら、
「なんでも!」
と答えた。横浜で「さて、これから飯でも食おうか」という話になったときのことである。もちろん、相手は女のひとだ。
そこで、中華街へ連れてった。馴染みの店に案内し、
「適当にみつくろってくれ」
精々顔を利かせたつもりなのに、いざ料理が運ばれてきたら、ちっとも箸をつけない。だんだん気になってきて、
「どうしたの?」
と尋ねると、
「あたし、中華料理、ダメなんです」
という返事だ。
「それならそうと、最初から言え!」
つい声を荒げたところ、
「だって、初めにそんなこと言ったら、失礼だし、あなたが傷つくと思って……」
冗談じゃない。頼んだ料理に箸をつけてくれないことのほうが、よっぽど傷つく。
言っちゃナンだが、これだから、わたし、知らない女のひとにゴチソウするのが、イヤなのだ。せっかくの料理も、まずくなる。
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