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男の日曜日01

时间: 2020-02-07    进入日语论坛
核心提示:男子、閨房《けいぼう》に入らず※論語・孟子《もうし》はみな読んでみたが ヨイヨイ酒を呑むなと書いてないというのは、あれは
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男子、閨房《けいぼう》に入らず

※論語・孟子《もうし》は
みな読んでみたが ヨイヨイ
酒を呑むなと書いてない
というのは、あれは、デカンショ節の替歌《もじり》だろう。ヨーイ、ヨーイ、デッカンショ。
そこで、論語・孟子をみな読んでみたら、
「男子、厨房《ちゆうぼう》に入らず」
とは、ホント、どこにも書いてない。強いて|それ《ヽヽ》らしきものを捜せば、孟子の『梁恵王《りようけいおう》』の、
「君子は庖厨を遠ざく」
という、|これ《ヽヽ》だろうか?
こっちは、男子ではあっても、けっして君子ではないから、遠ざけるも、遠ざけないもない。あの「月の法善寺横町」ではないが、
※[#歌記号]庖丁《ほうちよう》一本 晒《さらし》にまいて
といった心境である。
だいたいが「君子は庖厨を遠ざく」というのも、ずいぶんイイ加減な言葉だ。諸橋轍次《もろはしてつじ》博士の『中国古典名言事典』(講談社学術文庫)によると、その意《こころ》は、
「君子というものは調理場に近づいたりはしない。というのは、仁の心のあるものは、生きものの殺されるさま、その声を聞いては、とても食する気になれないから」
ということだそうだが、仁の心のあるものは、鳥獣を殺したり、殺しているところを見るのは忍びないが、それを食うのは「ちっとも忍びなくない」というわけか。
昔、
「ボク、食べるひと
ワタシ、作るひと」
というCMがモンダイになったことがあるけれど、いまさら男が料理することの是非を云々《うんぬん》するのも、オトナゲナイ話だ。いま、真《まこと》の男たちの議論は、とっくに国防問題など卒業して、
「いかにしたら、うまい料理を安く作れるか」
ということに集中しているのである。
それにしても、
「男子、厨房に入らず」
と言い出したのは、いったい、どこの、どいつだろう? あれ、ホントは「男子、閨房に入らず」と言うべきところを、間違えちゃったんじゃないダロカ。
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