返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

男の日曜日05

时间: 2020-02-07    进入日语论坛
核心提示:将棋に向く人、向かぬ人とくに名を秘すが、プロの棋士から、こんな話を聞いたことがある。たとえば、タイトル戦。対局が終わった
(单词翻译:双击或拖选)
将棋に向く人、向かぬ人

とくに名を秘すが、プロの棋士から、こんな話を聞いたことがある。
——たとえば、タイトル戦。
対局が終わったとたんに、棋士の体内を衝きあげるのは、モーレツな性欲だそうな。それこそ、その瞬間に仲居さんがお茶でも運んでこようものなら、
「押し倒してでも……」
といった気持ちに駆られるらしい。
その場に対局者がいて、立会人がいて、記録の少年や観戦記者がいるから、辛うじて抑えているようなものの、
「これが、誰もいなかったら、わかりませんね」
と、彼は、アゴを撫《な》でた。そうして、
「その仲居が、どんなに婆さんであっても……ですヨ」
それで、このわたしには、
「将棋が男のものだ」
ということがわかった。そりゃあ、プロの棋士には女の棋士もいるが、彼女たちは、いくらナンでも、駒を投げたとたんに「男を犯したい」とは思うまい。いや、おもうかな?
しかし、将棋だけは、男のものだ。女は、逆立ちしたって、男には叶《かな》わない。早い話が、同じ段でも実力は大駒二枚ぐらい違うし、だいたいが、女流名人でも四段か三段なのである。
ついでに言わせてもらえば、|そこ《ヽヽ》がまた、プロとアマとの違いでもあろう。アマチュアが縁台将棋を指すたんびに、
「押し倒してでも……」
という気持ちに駆られていた日にゃ、世の中、ブッソウでしょうがない。
それにしても、将棋が女に向かないゲームであることについて、
「ルールを守って勝ち負けのけじめをつけるには、ある種の優しさが必要だ。だから、過度に負けず嫌いの人や闘争心にあふれている人は、将棋に向いていない」
と喝破したのは、内藤国雄九段だ。これは、女とマージャンをしたことがあるひとなら、いっぺんにわかるだろう。
そして、同じことを、升田幸三九段は、たった一言。
「女は、バカだからじゃ」
ああ、いい気持ち!
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论