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男の日曜日19

时间: 2020-02-07    进入日语论坛
核心提示:スキーレス・スキー「アフタースキー」という。チャイコフスキーとはナンの関係もない。机の上の『コンサイス外来語辞典』にも、
(单词翻译:双击或拖选)
スキーレス・スキー

「アフタースキー」
という。チャイコフスキーとはナンの関係もない。
机の上の『コンサイス外来語辞典』にも、
「スキーのあとでの団欒《だんらん》」
と出ている。べつに昨日《きのう》や一昨日《おととい》生まれた英語ではなかろ?
しかし、ちかごろ俄かに「アフタースキー、アフタースキー」と騒がしいのは、スキー場へ出かけるのに、スキーなど担いでこないで、
「あれッ、ホントに滑るんですかァ?」
と、頓狂な声をあげたりする奴がいるからだ。彼らは、ゲレンデのシュプールを楽しみにきたわけではなくて、スキー小屋でのディスコやらナニやらを楽しみにきているのである。
いうなれば、
「スキーレス・スキー」
といったところだろう。〇・〇三ミリほどではないが、まあ、人間が�超極薄型�なのである。
ところで、電報には「サクラチル」とか「ツマデキタ」とか、いろいろな名文句があって、なかでも、わたしは、
「ホントウノユキヲミタ カネオクレ」
というのが好きなのだが、彼らは、いまに、ホントウのスキーをみたら、それこそ、
「滑降《カツコ》いーい」
とビックリして、
「ホントウノスキーヲミタ カネオクレ」
と、電報を打つのではあるまいか?
スキーにかんしては、あの三浦雄一郎さんの、
「スキーは上手に滑ろうと思っちゃいけないんです。転びなさい。転んだ時は、楽しいはずですよ。転んで雪に埋もれた瞬間の、あの感覚をなくしてしまったら、おしまいです。ボクは�転びの三浦�といわれるくらい、転ぶので有名だったんです」
という言葉が、やはり、ホンモノだろう。
スキーで転ぶことができる!
言っちゃナンだが、これが、男の余裕《ゆとり》というものだ。スキーレス・スキーで転んだ日には、目も当てられない。
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