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男の日曜日34

时间: 2020-02-07    进入日语论坛
核心提示:易占トリックひところ、手相術で知られる浅野八郎さんの弟子を名乗っていた仲間たちがいる。それこそ、銀座のバーなどで「浅野さ
(单词翻译:双击或拖选)
易占トリック

ひところ、手相術で知られる浅野八郎さんの弟子を名乗っていた仲間たちがいる。それこそ、銀座のバーなどで「浅野さんの弟子だ」と言えば、ホステスが黙って寄ってきて、
「ねぇ、あたしの手相をみて」
と、きれいな手を差しのばすだろう——と思ったからだ。
なかでも、わたしは、自称�一番弟子�だった。ただし、一番弟子は一番弟子でも、アイウエオ順の一番弟子である。もっとも、心やさしい浅野さんは「見料さえとらなければ、ABC順の一番弟子でもいいよ」と言ってくれたのだが……。
だから、
「売るか?」
と訊かれたら、
「占(売らない)」
と答えた。もちろん、駄《だ》洒落《じやれ》である。
観相には、
「刀巴心青《とうはしんせい》の法」
というのがあるそうな。なにやら意味ありげだけれど、巴《ともえ》の上に刀をつければ「色」で、心すなわち立心偏《りつしんべん》に青で「情」だから、つまりは�色情を見破る法�のことらしい。
いうなれば、
「印堂にホクロのある女性は開放的である」
といった類《たぐ》いのことか? 印堂は眉間《みけん》だから、ここは観音さまの顔でも思い出していただきたい。
「易」
という文字は、
「日と月とを重ねて作った」
という説を聞いたことがある。四季の移り変わりのことなんだそうだ。
「易は蜥蜴《とかげ》をさす」
という説も聞いた。蜥蜴は日に十二回も色が変わるから十二の刻《とき》をあらわし、親戚《しんせき》の守宮《やもり》は五色に変ずるところから、木《もく》・火《か》・土《ど》・金《ごん》・水《すい》の五行を示すとか。
八卦《はつけ》は、陰と陽との組み合わせだろう。お相撲で、行司が軍配を返しながら、
「ハッケヨイ」
と叫ぶのは、この「八卦よい」にちがいない。
——以上、これらの屁理屈《へりくつ》を「易占《エキセン》トリック」と申します。
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