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撫で肩ときどき怒り肩57

时间: 2020-02-09    进入日语论坛
核心提示:農民・ウゴ作とは無関係だった「雨後のタケノコ」私は今、文章を書いてお金をいただいているが、それが恥ずかしくなるほど「言葉
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農民・ウゴ作とは無関係だった「雨後のタケノコ」

私は今、文章を書いてお金をいただいているが、それが恥ずかしくなるほど「言葉」の意味を知らない。学生のころ試験に、「船頭多くして船、山に上る」の意味を書けという問題が出た。私はその解答に、「船頭が一人だけではなく、何人もいれば力を合わせて、がんばって船を山に上らせることができる。一致団結してがんばろうということのたとえ」と書いて、当然の如くバツをもらい、「こんなことを書いたヤツがいた」と名指しでいわれてクラス中の笑い者になったこともある。
人前で笑われたのはこの一回だけだが、人に知られずに家の中で一人真赤になったことなど数知れない。「ウゴのタケノコ」ということばの本当の意味を知ったのも、つい一年程前である。私は田吾作のことを愛称でタゴと呼ぶので、ウゴというのもそのテの愛称だと思っていたのである。私の頭の中には、谷岡ヤスジ氏描くところの明るい農村マンガの、「ターゴー」「なんだぁ」という、のどかなシチュエーションがどういうわけか浮かんでしまったのである。それがすべての間違いのモトであった。タゴさんが馬のアオを可愛がっているように、「ウゴさん」が手塩にかけてタケノコを育てているのだと信じきっていたのだ。だからもし「ウゴのタケノコ」の意味は何かと試験に出たら、私は、「ウゴという農民が、大切にタケノコを育てて、山ほど収穫があったということ。つまり、結果的にたくさんのものが手元に残った、というたとえ」と書いたはずである。
ニュースなどで「○○がウゴのタケノコのように出てきましたね」ときけば、「そうか、たくさん出てきたんだな」と私は納得していたのである。その意味自体、私にとっては何の違和感もなかった。問題は「タケノコ」のほうではなく「ウゴ」のほうであった。正直いって、愛称としてウゴというのは少し変だなとは思っていた。しかし昔はウサギ年生まれの「卯作さん」とか「宇吾作さん」がいたかもしれぬ、と自分を納得させ、「ウゴ」が大切にしていたタケノコに思いをはせていたのである。
そして、その「ウゴ」が私の信じきっていた「ウゴ」ではない、と知ったのは、あるエッセイを読んでいたときである。そこには、きちんと「雨後のタケノコ」とあった。私の目からはボロッと固いウロコが落ちた。
私は一人、部屋の中で真赤になって頭をかかえてしまった。
「あー、人に知ったかぶりして教えなくてよかったあ」。心底そう思った。こういうことは巷の人々はみんな知っているのかと思い、学生時代に一番国語ができなかった友人にたずねてみると、彼女でさえ正しくその言葉の意味を把握していたのである。そして「あんた、どうして急にそんなこと聞くの」と不思議がる。友人だから、ま、いいや、と「タゴ」の件を話すと「バカねえ」と大笑いされてしまった。そして私が恐れていたように、一夜にして私の「タゴ」の件は友人宅に矢のような速度で広まり、それからしばらくは、私は「タゴの人」と呼ばれていたのである。
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