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撫で肩ときどき怒り肩67

时间: 2020-02-09    进入日语论坛
核心提示:TBSお昼の三連発「嫁と姑」ドラマの迫力私が会社をやめて昼間家にいるようになったのを、一番喜んだのは主婦の友だちである。
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TBSお昼の三連発「嫁と姑」ドラマの迫力

私が会社をやめて昼間家にいるようになったのを、一番喜んだのは主婦の友だちである。子供もいず、家事をこなしても、まだ腐るほど時間がある。だから週刊誌をしこたま買ってきて、少年隊のナントカ君のキンキラした姿を眺めるのが唯一の楽しみになっている。彼女は芸能人のことに関しては、メチャクチャ詳しい。私は週刊誌を全く読まずして、芸能人の不倫、不幸、その他モロモロの情報を彼女から得ているのである。
その日も、いつものように午後二時すぎ、彼女から電話があった。私はいつも彼女が電話をかけてくると、長電話になるので、向こうが話を切り出す前に、「今忙しいから三分だけ」といおうとするのだが、テキもさるもので、なかなか自分のペースに巻きこむのがうまい。リビアとアメリカの今後の関係はいかに、といわれるよりも、「岡田有希子ちゃん、かわいそうだったねぇ」といわれれば、「そうだよね。どうしてああならなきゃ、いけなかったんだろうね」と答えてしまうではないか。そうしていくうちに、どんどん話は派生していって、気がつくと一時間も二時間もたっている。その間、一方的に話しているのは、彼女のほうである。私はただ、ふんふんと聞いているだけ。やっと話が終わって受話器を置いても、しばらくは、耳がジーンとしている。どうして、こんなことになるのだろうと考えてみたら、芸能人の不倫、不幸といった、会話の導入部にゴマカされていたが、話の内容のほとんどが姑《しゆうとめ》の悪口なのであった。
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