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撫で肩ときどき怒り肩96

时间: 2020-02-09    进入日语论坛
核心提示:「ふーん」で終わり 第一回のテーマは「いい女」であった。まずこのテーマで、ちょっぴりガッカリした。女が集まって、何かをや
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「ふーん」で終わり
 第一回のテーマは「いい女」であった。まずこのテーマで、ちょっぴりガッカリした。女が集まって、何かをやらかそうとすると、まずいちばんに頭に浮かぶのは、まだこういうことなのか、とうんざりした。それでも中身は濃いのではないかと、私はしつこく期待したわけである。
外国ではこのような女性だけの番組がある、という話が最初にあり、「いい女」とは何かという追求が始まった。東京とニューヨークの女性が、自分の周りにいるいい女をリレー式に紹介していくコーナーや、男と女にきいた「いい女の条件ベスト10」なんていうのがあったが、何かやってくれそうだと思ったレギュラーの三人の口から出るのは、「内面からにじみでる美しさ」なんていう、使い古された言葉ばかり。ただ、そのなかで山村美智子が、
「私は、結婚すればいい女になれると思って結婚したの」
といった発言は、私と考え方が違うからとても興味をもった。これから話は発展するかと期待したが、それも秋野暢子と久和ひとみが放った、
「ふーん」
という、ひとことで簡単にかたづけられてしまい、誠に残念であった。
やや期待はずれに終わった一回目ではあったが、一縷《いちる》の希望をもって二回目も観た。このときも、裏番組の処理が大変であった。「ウルトラクイズ」「HOWマッチ」に加え、教育テレビの「国際共同制作、禅の世界」が加わってしまった。そのため友だちに電話して、教育テレビをビデオにとっておいてくれるようにと、手配したのである。
二回目のテーマは「下着」で、これまたガッカリした。私は「いい女」にもなりたいし、「下着」も好きだけれど、いまさらそんなことをテレビで観たいとは思わない。巷の女性週刊誌や雑誌で、そのたぐいの情報は、腐るほどあるはずだからだ。まあ、女の興味の最大公約数を集めたものが女性週刊誌であるから、そのセンを狙えば、視聴率が取れるとふんだのかもしれないが、週刊誌のカラーグラビアが動いたような内容ではしょうがない。
ゲストの春風亭小朝や野田秀樹に、好みの下着のタイプをきいて、それがいったい何になるというのか。
なかでいちばんビックリしたのは、久和ひとみが大胆にも試着室のカーテンを中から開けて、黒いスリップ姿で、唐突に画面に登場したことであった。私は彼女のCNNデイウォッチでのキャスターぶりを好ましく思っていたが、
「ああいう姿でも、カメラの前に立てる人」
とわかって、彼女を見る目が変わってしまった。ああいう姿を見せるのは、彼氏だけにしてほしかった。
この番組は、レギュラーの三人が、ひとつのテーマにたいしてもっと話し合う番組だと思っていた。それでなければ、あの人選は全く意味がない。女がただ寄り集まった、単なる楽しい仲良しクラブの番組だったら、観たくない。「女がきちんと、話し合う」ことに先鞭《せんべん》をつけるためにも、この番組には頑張ってもらいたいと思ったのだが、どうやら私の期待だおれに終わってしまうような気配が濃厚なのであった。
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