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世界昔ばなし02

时间: 2020-02-13    进入日语论坛
核心提示:きつねとえもの 解説 一人の漁師が魚の入った大かごを、引っぱって歩いていました。それを見たきつねは死んだふりをして道に倒
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きつねとえもの
                                                                       →解説 

一人の漁師が魚の入った大かごを、引っぱって歩いていました。それを見たきつねは死んだふりをして道に倒れて待っていました。
きつねを見つけた漁師は大かごの上にポンとほうりあげて言いました。
「こりゃいいや。何もないよりましと言うもんだ」
漁師は家につくと、おかみさんに、魚がいっぱいとれたから、なべを火にかけるようにと言いました。ところが大かごの中はからっぽ、何もありませんでした。きつねが魚をぜんぶ森へほうりこみ、じぶんもさっさと逃げてしまったのです。おかげで、漁師とおかみさんはどうしようもなくなってしまいました。
狼はきつねがえものの魚を拾い集めているのを見てききました。
「これをどこでもらったんだい?」
「インモラ村の井戸(いど)から、しっぽで釣(つ)ってきたのさ。おまえさんも空に星が光っているころに行けば釣れるよ」
と教えました。それを聞いた狼は井戸で釣りをしようと、とても寒い夜に出かけて行きました。
井戸にしっぽを垂らした狼は、しばらく座りこんで待っていましたが、ピクッともこなければ、魚が寄ってもきませんでした。
一方、きつねはおかみさんの家を訪ね、「狼がおかみさんとこの井戸で、クソをしているよ!」と言いました。
おかみさんたちが棒を持って狼を追い払いに行くと、狼はしっぽが強く凍りついていて、抜くことも逃げることもできなくなっていました。そこで、おかみさんたちは狼を袋だたきにしてしまいました。
さて、きつねはおかみさんたちが狼をたたきのめしている間に母屋(おもや)に飛びこみました。かまどの乾燥台にバター作りの筒が温めてあるのを見つけると、飛びついてなめまわり、頭から耳からベタベタに汚してしまいました。狼の所へ戻ったきつねは、どんなにひどい目にあったかとぐちをこぼしている狼に向かって言いました。
「見てくれよ。おれだってひどくやられたんだよ。ほら、脳みそが耳まで垂れちゃってるだろう!」
「あれーっ。おれのほうがまだましだあ!」と狼はきつねを背負って歩きだしました。
きつねは狼の背中で歌を歌っていました。
「病人が元気な人を背負って歩くなんて、おかしな話!」
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