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世界昔ばなし25

时间: 2020-02-13    进入日语论坛
核心提示:ふしぎなおじいさん むかし、ある晩おそく、そこらじゃ見かけない小柄なおじいさんが村へやってきてね、百姓のおかみさんの家を
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ふしぎなおじいさん                                                                       

むかし、ある晩おそく、そこらじゃ見かけない小柄なおじいさんが村へやってきてね、百姓のおかみさんの家をたたいて、ひと晩泊めてくれ、とたのんだんだって。
だけど、おじいさんが訪ねたのは意地の悪い女のところで、小鍋に肉があるのに、おかみさんは、ひどいしみったれだった。
最初、このおかみさんは、ドアをたたく音なんかまるで聞こえないふりをした。
でも、その小柄なおじいさんが、立ち去るどころか、もっと強くドアをたたくもんで、おかみさん、窓辺に行って、
「そこにいるのは、だれだい」って聞いた。
「貧しい旅のもんだが、今晩、泊めてもらえないだろうか。寒くて外では寝られませんや」
そうおじいさんは答えた。
「場所がないんだよ。どこか、ほかに宿をおさがし」
おかみさんはそういうと、ぴしゃりと窓をしめて、しつこく頼み込むこのおじいさんの話には、もう耳をかさなかった。
とうとう、おじいさんは、その一軒先の貧乏なおかみさんの家に行った。
おじいさんがドアをたたくと、おかみさんが窓を開けて、
「おじいさん、何かご用?」って。
「今晩ひと晩、泊めてもらいたい。外はたいそう冷えるもんで」
すぐにおかみさんはドアをあけて、そのおじいさんを小さな暖かい部屋に案内した。牛乳と小麦のおかゆも作って、その中に戸だなにあった最後の小さなパンの固まりを砕いて入れた。そのあと、このおじいさんがなるべく気持ちよく休めるようにと、藁ぶとんを慣れた手つきでふるって、自分は土間で休んだ。
次の朝、おじいさんはずいぶん早く起きると、そろそろ出かけにゃならん、といった。
だけど、おかみさんはいやな顔ひとつしないで、朝ごはんにおかゆを煮てやった。
おじいさんはそれを食べ終えると、ありがとう、とうれしそうに礼をいって、お礼はどうしたものかと聞いた。
「まあ、そんなもの、とんでもない。またいつでも困ったら、ぜひ寄ってくださいな」
って、おかみさんは答えた。
「わしは、ほんとうに心からあんたに感謝しているんだ。そこで、あんたが今日、最初に始めたことがうまくいくように、きょう一日、ほかのことをすることのないようにしてやろう」
こういうと、おじいさんは立ち去った。
一方、おかみさんは大急ぎで家にもどると、仕事に取りかかった。そう、小柄なおじいさんの願いでもう止めることのできない仕事にね。
おかみさんは自分のぼろ家に入ると、シャツ用の亜麻布を測ろうとした。そして、一尺、二尺と測りはじめたんだけど、測っても測っても布はまだあって、昼どきになった。午後になってもまだ布は限りなくあって、部屋中、布でいっぱいになった。あたりが真っ暗になるころ、ようやく布はなくなった。
貧しいおかみさんがすごい贈り物をもらったという話は、まもなくお隣さんの耳に入った。
「まあ、なんてこった」
おかみさんはそう叫んで窓に首をつっこんでね、
「こんなたくさんの亜麻布を、どこから手にいれたんだい。今まで、こんなにたくさんの亜麻布、見たことないよ」
人のいいおかみさんは、隣のおかみさんに小柄なおじいさんのことを話した。すると、隣のおかみさんは、とたんに不機嫌になってね、ぶつぶついったんだって。
(幸運は、あのこじき袋に入っていたに違いない。わたしにだって、手に入れられるさ)って。
それから、あのおじいさんを探そうと、走りだした。だけど、おかみさんがいくらも行かないうちに、遠くからおじいさんがこっちにやって来るのが見えた。
すぐにおかみさんはかけ寄ると、ていねいにおじぎをしていった。
「ああ、だんなさま、私がきのうの晩、あなたさまをうちに入れもせず、お泊めしなかったのを悪く思わないでくださいよ。ほんとうにお手数ながら、今晩はうちへいらしてください。それが私にはこの上ない幸せなのです」
おじいさんは、なっとくして、おかみさんにしたがった。
おかみさんは、何もかもいちばん上等のもので食事の用意をして、王子さまみたいな豪華なベッドを整えた。
そして朝、おじいさんが羽根ぶとんから起きたとたん、おかみさんはもうコーヒーとビスケットを運んできたんだって。
おじいさんは、何もかも親切でいき届いたもてなしを喜んで、朝ごはんを食べ終わると、お礼になにをしたらいいだろうか、とたずねた。
「まあ、私がお泊めしたことで、なにか望んでいるとでもお思いですか。そんなこと、私がこれっぽっちも思っていないって、神さまはごぞんじですわ。それどころか、私のところにいつも立ち寄ってくださる友だちになっていただきたいのです」
「それは無理だな」
と、おじいさんはいった。
「だが、わしはおまえのやさしい気持ちがほんとうにうれしい。そこで、おまえがけさ最初に始めたことが一日中続いて、ほかのことができなくしてやろう」
そういうと、おじいさんは別れを告げて、おかみさんは、おじいさんの道中の無事を祈った。
客が出ていったとたん、おかみさんは部屋にかけこんだ。おかみさんはなにをしたらいいのか、とっくに承知していたからね。そう、お金をかぞえること!
ところが、金庫に行こうと思ったとき、小豚がブウブウ鳴きはじめたものだから、
「待てよ」
と、昔からのくせで思った。
「豚たちにまず手早く水をやらなくっちゃ」
ってね。
そこで、おかみさんは、一日中ひっきりなしに水をくんで、運んで、撒きつづけることになった。
あたりが真っ暗になったころには、豚も豚小屋も、家もおかみさんも、なにもかも流れてしまって、どこにいるのかわからないし、助けることもできなかったんだって。
別の話じゃ、百姓のおかみさんは、まず豚に水をやろうとしないで、すぐにお金を数えようとした。だけど、どうしてもがまんができなくなって、用をたすために家の裏庭にかけてった。
すると、もう止められなくてね。ずっと座っていなくちゃならなくなった。あたりが暗くなったころ、家の裏には大きな池ができていたんだって。その池は、今もあるらしい。
                                                                     (高津) 
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