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世界昔ばなし28

时间: 2020-02-13    进入日语论坛
核心提示: ラスニッツ村の九十歳のおばあさんが、十年以上も前に、もうひとつこんな話をしてくれた。そのおばあさんの話だと乞食は老人で
(单词翻译:双击或拖选)
 ラスニッツ村の九十歳のおばあさんが、十年以上も前に、もうひとつこんな話をしてくれた。
そのおばあさんの話だと乞食は老人で、情け知らずの百姓の女房が子供を生むまえに、魔法をかけたそうだ。
乞食爺さんが、貧しい小百姓のおかみさんのところに泊まって、病んだ足の世話をしてもらったときに、おかみさんに魔法のことを打ち明けたのさ。その晩、おかみさんの孫が花束を持って家畜番から戻ってくると、乞食はその子に、花がどんなに大切なものか、とくに山苔のところで見つけた小さな花のことは、丁寧に教えてやったよ。その花はどんな魔法でも解く力があり、この花の匂いをかぐと、荒々しい動物もおとなしくなってしまう。それにこの小さい花を持っていれば、険しい魔法の山だってよじ登ることができるっていうのさ。
娘が(紡ぎ車に)刺されたとき、乞食は水を飲もうと泉のそばにいたんだがね、突然、水さしを落として、牡牛になって、眠りの家を見張るために駆け下りていったのさ。
それから時がすぎて、小百姓の少年はよその土地で大きくなり、たくましい若者になって、帰ってきた。若者はもうおばあさんに会うことはできなかった。山でおばあさんのお墓に供える花を摘んだ。そのとき、若者は乞食が話していた山苔の牧草地の花のことを思い出し、小さい花を見つけたのさ。
山から下りてくると名付け親の百姓のお爺さんに出会った。お爺さんは若者に、金持ちの農場は相変わらず、まだ大きな牡牛が見張っているさ、と教えてくれた。
「ようし、この小さな花で試してやれ」
若者は眠っている農場に入っていった。牡牛が向かってくると、その鼻先に小さな花を差し出した。とたんに牛はうれしそうなうなり声をあげて、眠りの家から出ていった。そのとき、一人の乞食爺さんが泉のところから立ち去った。
若者が眠っている娘にキスをすると、みんなが目をさました。若者は魔法の解けた娘と結婚した。それ以来、その家は情け知らずではなくなったとさ。
                                                                     (杉本)
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