日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

世界昔ばなし35

时间: 2020-02-13    进入日语论坛
核心提示:鍛冶屋の弟子  二人の泥棒があるとき絞首台のところへやってきた。一人がもう一人にこう言った。「こいつのことはよく話に聞い
(单词翻译:双击或拖选)
鍛冶屋の弟子
                                                                         
二人の泥棒があるとき絞首台のところへやってきた。一人がもう一人にこう言った。
「こいつのことはよく話に聞いてるが、どんな感じがするものか試してみようや。おれが首に縄をまいてみるから、おまえ、おれをぶらさげてくれよ。もういいと思ったら、にやっと笑って合図するからな、そしたら降ろしてくれ」
そういうわけで、片方がしばり首になってみた。縄がきつくなると、すごい顔で歯をむきだしたから、相棒は約束通り降ろしてくれた。
「どうだったね」
「思ったほど悪くなかったぞ。今度はおまえをしばり首にしてやるから、もういいと思ったら、口笛をふけよ」
それで、今度はもう片方がしばり首になって、やっぱり歯をむきだした。でも、口笛をふかなかったから、そのままにしておいた。相棒はそのうち待ちくたびれて、ぶらさがっているやつのポケットの中身を取って、さっさと行ってしまった。
キャンベル(聞き手)「……この話の続きを知ってますか」
マクロー(語り手)「いいや。でも鍛冶屋の弟子の話なら知ってるよ」
 昔、エリンに一人の鍛冶屋がいた。鍛冶屋には弟子が一人いたが、こいつが泥棒の名人で、何だって盗むんだそうだ。鍛冶屋のお客にあるだんながいて、あるとき、そのだんなが馬に蹄鉄をつけに鍛冶屋のところにやってきた。鍛冶屋とだんなは仲がよかったから、いろいろ話を始めて、そのうち鍛冶屋が弟子の泥棒の腕前を自慢した。とうとう、弟子がそのだんなの馬を盗めるかどうか、賭けようといいだして、だんなは盗めないほうに五ポンド賭けた。
さて、だんなは帰って、下男たちに馬を見張らせた。鍛冶屋の弟子はウイスキーをびんで三本買って、夜になると、例のだんなの農場へ出かけていった。そして、ごみの中に大の字になって、があがあといびきをかいてよっぱらったふりをした。
見張りの一人が聞きつけて、様子を見に外へ出てきた。よっぱらいの体をさぐっているうちに、ポケットに入ったウイスキーのびんを見つけて、そいつを抜き取って仲間に知らせて、みんなですっかり空にした。
「別のポケットにもう一本入ってないか、調べてみようぜ」
そう言って、みんなで出ていって、よっぱらいをひっくり返して調べてみたが、弟子はあいかわらずの大いびきだ。見張りの男たちは二本目を見つけて、厩へ入っていった。
しばらくすると、中がずいぶん賑やかになってきた。そのうちまた外へ出てきて、弟子をひっくり返して、三本目のウイスキーをみつけた。そいつを飲んで、みんなすっかりよっぱらって寝てしまった。
弟子は起き上がって、馬を盗みだして、鍛冶屋へ帰って寝た。
朝になって、だんなが鍛冶屋へやってきた。すると馬が目の前にいるもんで、賭けた金は払わなければならなかった。すると弟子はこう言った。
「こんなのはたいしたことじゃないですよ。今度はだんなの娘さんを盗み出します。二十ポンド賭けましょう」
「よろしい。賭けよう」
「親方、おいらの代わりに二十ポンド出してください」
それで、鍛冶屋は二十ポンド出して、だんなも二十ポンド出して、賭けをすることになった。
娘を盗むのに期限はつけなかったから、だんなは帰って娘の部屋に見張りをつけて、一晩中出たり入ったりさせることにした。
弟子はいろんなところに旅をして、反対側の港町に行った。エリンでのことだからね。そこにしばらくいて、ある船の船長と友だちになった。そして、いろいろ話をしたあとで(語り手はそれも語った)、船長は鍛冶屋の弟子を助けてやることにした。弟子は女のかっこうをした。すると、船長はこう言った。
「妹を乗せているって言ってやるよ。船が着いて、そのだんなの家に呼ばれたら、せいぜいうまくやるんだな」
船は出発して、エリンを回ってだんなの家の方へやってきた。船長はだんなのところへ行って、インドから長い旅をしてきたことを話してきかせた。
他に誰か船に乗ってるのかとだんなが聞いたので、船長はこう言った。
「妹が一人乗っているんですが、具合がよくないんですよ」
「妹さんをこっちに呼びなさい。うちの娘の部屋で寝るといいでしょう」
それで船長の妹はやってきて、みんなで楽しく過ごして、それから床についた。
でも、船長の妹は眠れなくて、だんなの娘にこう言った。
「あの人たちはいったい何なの? 部屋の中を歩き回ったり、窓の前を行ったり来たりして」
「わたしを盗み出すって賭けをした悪者がいるの。その人がいつ来るかと思って、お父さんが心配しているのよ。あの人たちはわたしを守る見張りなの。お金が気になるんじゃないんだけど、その悪者は前に一度お父さんを負かしたから、お父さんはすごく怒ってるの」
「まあ。わたし、ずっと海の旅をしてきて、気分が悪いのよ。何だかいらいらして眠れそうもないわ。これじゃあ、全然眠れないわ。あの人たちを外に出してくれたら、本当にうれしいんだけど」
それで、とうとう、見張りの人たちを外に出したんだけど、それでも船長の妹は眠れなかった。そしてこう言った。
「インドで、暑くて困ったときは、夜、外を歩くことにしていたの。今夜もすこし散歩すれば眠れると思うんだけど。散歩につきあってもらえないかしら」
それで、だんなの娘も起きて、二人で散歩に出ていったんだ。そして、少し歩いたところで、鍛冶屋の弟子は娘を抱えて、鍛冶屋へ連れていってしまった。
次の朝、だんながやってきて、賭け金を払った。それから弟子はその娘と結婚したそうだよ。
キャンベル(聞き手)「弟子が盗んだものはそれで全部ですか」
マクロー(語り手)「とにかく、おれが聞いたのはこれで全部だね」
                                                                     (岩倉)
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%