世界中に広く分布する話です。この話のお礼は「朝、最初に始めたことが一日中続く」ということでしたが、「三つの願いをかなえてもらう」という話もたくさんあります。その場合、貧乏人はつつましく「死んで天国に行けるように」などと願って幸せになりますが、金持ちは考えをめぐらせたあげく、結局くだらないことを願ってしまい、元の状態にするのが精いっぱいだったり、おかみさんが動物になってしまったりして罰をうけます。
『風土記』にある富士山と筑波山の話や昔話の「猿長者」などもこの型の話です。訪れるのは、ヨーロッパではキリストと聖ペテロ、日本では弘法大師、中国では仏の場合が多いようです。