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世界昔ばなし109

时间: 2020-02-18    进入日语论坛
核心提示:キツネ神とカワウソ神   ヌタプソというところを、私は守って暮らしていました。ある日のこと川に下りると、カワウソの神様が
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キツネ神とカワウソ神
                                                                           
ヌタプソというところを、私は守って暮らしていました。ある日のこと川に下りると、カワウソの神様が仕掛けた、魚とりのワナを見つけました。これはしめたと魚をいっぴきちょうだいし、妹とふたりで食べてしまいました。
するとある日、カワウソ神がやってきて、
「ちょっとこないか。いいものを見つけたんだ。一緒に見にいこう」
というので、ついていきました。川のところまでやってくると、カワウソ神は私を小脇に抱きかかえ、川の中へと飛び込んで、川上に六回、川下に六回、私を水の中に突っ込みました。
短い息も切れそうになり、長い息も切れそうになって、私はいいました。
「カワウソ神よ。あんたの魚を盗んで、食べたのは確かにおれだ。仕返しするつもりだろうけれど、おれの妹はこの世にまたとない美人なんだ。おわびのしるしにあんたにあげるから、どうか離してくれないか」
そういったのだけれど、カワウソ神は、死にそうになるまで、さんざん水の中をくぐらせ、やっと土手の上に私を引き上げました。もう死にそうになり、凍えてしまいそうな気分でしばらくいましたが、妹をおわびにあげるという話が気に入ったのでしょう。カワウソ神は私を殺さず、そこまでで離してくれました。
そこで私は、野原をすたこらすたこらかけ出し、走って逃げました。カワウソ神がうしろから怒ってわめきましたが、すたこらすたこら、ヌタプソまで走っていきました。そして家に戻って妹と一緒に暮らしていました。
ある日のこと家の表で音がして、女の人がやってきました。山のクマ神の妹が、私たちを宴会に招待するため、やってきたのです。クマ神の妹は、いいつかってきたことづてを、端から端までのべたてました。
「お酒を作りましたので、キツネ神さま、妹さんとご一緒に、お酒を汲みかわしにきてください」
そんなことを伝えにきたのです。そこで私は妹と一緒に、宴会へいくことにしました。
山のクマ神の家のそばまでやってくると、神様たちの飲み食いする声が、がやがやときこえてきます。家の表までいって、中にいれてもらうと、神様たちがずらりと並んでいます。フクロウ神は酒樽の後ろに陣取り、カラスの神は酒樽のわきに座っています。そんな風に神様たちがずらりとそろって、宴会の席に居並んでいました。
山のクマ神はいろりのそばに座り、そのわきに私たちは座らされました。
山のクマ神の妹は、柄杓を下げて客の間をしずしずと、お酒をついで回っていました。ちょうどそんなときに、私たちははいっていったのです。
しばらくそうやって、二度三度お酒をやりとりしていると、山のクマ神が、
「ああ、カワウソ神のことを忘れていたわい。妹よ、いって呼んで来なさい」
といいました。
それをきくと、クマ神の妹は表へでていき、しばらくするとカワウソ神が妹を連れてやってきました。山のクマ神はカワウソ神を自分と私たちとの間に座らせました。
二度、三度お酒をやりとりするうちに、カワウソ神はすごい目で私をにらみつけ、大きなタバコ入れをさっとふり上げました。でも、もう少しでなぐられそうなところを、山のクマ神がひきとめてくれました。すると、神様たちは、みんなしてカワウソ神のことを怒り出しました。
「なんてことをするんだ。神様のいわれ話を知っていて、そんなことをするのか?」
神様たちが口々にそういって怒っていると、じっと目をつむったまま黙っていたフクロウ神がやがてこういいました。
「神様のいわれ話をお前は知っているのか? キツネ神に魚をいっぴき食べられたのを惜しく思って、殺そうなどとしたのだな? 私のいうことをよくききなさい。
高い天の国から、ヌタプソを守るために下ろされたのがキツネ神であるのだが、それをお前はもう少しで殺すところだったのだ。
高い天の国では、太陽の神様が世界のはしから顔を出そうとすると、大魔神が大きな口を開けてのみ込もうとする。そこで、キツネの神ほど一族の多いものはいないから、魔神の口の中に投げ込んで、それをふせぐのだ。だから、魚を盗ったからといって、誰も怒るものなどいないのだが、それをお前は殺そうとしたのだ。
カラスの神も一族がたくさんいるので、世界のはしに太陽の神様が沈んで休もうとすると、大魔神がそれをのみ込もうと大きな口を開ける。その口の中へカラス神の仲間を放り込むのだ。
こういうわけだから、キツネ神やカラス神がどんな悪いことをしても、文句をいうものなどひとりもいないのだ。さてさてお前はどういうつもりなのだ? 神様のいわれ話を知ってのことなのか?」
そういってカワウソ神を責めました。カワウソ神は、みんなにぶんなぐられ、手ひどくやっつけられて、家まで逃げて帰りました。
その後私は、おいしいお酒をみんなと一緒に飲みほして、妹と一緒に家に戻りました。そして、毎日何事もなく暮らしています。
というわけだから、これからはカワウソ神の魚のワナからけっして魚を盗むのではありませんよ。
とキツネの神様がいったとさ。
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