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世界昔ばなし116

时间: 2020-02-18    进入日语论坛
核心提示:藁縄一本で長者になる   むかし、ひとりの貧しい女が怠け者の息子といっしょに暮らしていた。その息子の怠けぶりといったら、
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藁縄一本で長者になる
                                                                           
むかし、ひとりの貧しい女が怠け者の息子といっしょに暮らしていた。その息子の怠けぶりといったら、外の便所へ行くのが面倒だというから、下座で飯を食べさせれば、上座にいって糞をすますというほどだった。
お母さんは毎日、
「仕事をしなさい。仕事をすれば体のためにもいいよ」
「母さんの手伝いをしておくれ」
などと口をすっぱくしていったが、息子は腰をあげようとはしなかった。あれこれ知恵をしぼって、なんとか仕事をさせようとしてはみたが、怠け者はあいもかわらず、のんべんだらり。
そうこうするうちに時が過ぎ、怠け者は二十歳になった。お母さんはとうとうがまんの緒が切れて、
「おまえなんか家にいてもいなくても同じだ。とっとと出ておいき」
といった。すると怠け者はやっと口を開いて、
「それじゃあ、藁をもってきてくれ」
といった。お母さんはいったい何をするつもりだろうと思ったが、とにかく藁を一束もってきて、息子にやった。すると息子はその藁で縄をなったが、まる一日かかってやっと三尺なっただけだった。
あきれはてたお母さんは、
「それをもって出ておいき」
といった。
怠け者は自分でなった三尺の縄をもって家を出た。歩き続けてしばらくいくと、ひとりの甕(かめ)商人が、甕(かめ)を結わえてあった縄が切れて、立ち往生していた。怠け者はこれを見て、
「おいらに甕をひとつくれれば、この縄をやろう」
といった。商人はべらぼうな取り引きだとは思ったが、なにしろ甕を結わえぬことには動きがとれぬ。それでしかたなく、甕をひとつ怠け者にやった。
怠け者は藁縄のかわりにもらった甕をもって、また旅を続けた。ある村の入り口にさしかかると、井戸のところで女がひとり、水を汲んでいた。ところが女は手をすべらせて、水甕を割ってしまった。女はたいせつな水甕を割ってしまって、泣きそうな顔でおろおろしていた。
これを見た怠け者は女のそばにいって、
「おいらに米を三斗くれ。そしたらこの甕をやる」
といった。
女は甕ひとつに米三斗の値打ちがあるとは思わなかったが、とにかく姑に見つかる前になんとかしなければと思って、しかたなく怠け者に米三斗やって、甕と取り替えた。
怠け者は米三斗かついで、また旅を続けた。しばらくいくと居酒屋が一軒あって、ロバが一頭、その前に倒れて死んでいた。怠け者は、
「この死んだロバはだれのだい」
と聞いた。
するとじいさんが、
「わしのだが、それがどうした」
ときいた。
「米を三斗やるから、そのロバをおいらに譲ってくれ」
じいさんははじめは冗談だと思ったが、やがて本気だとわかると、よろこんで米三斗と引き替えに、怠け者に死んだロバを渡した。
ところが怠け者がロバを手に入れたとたん、ロバが息を吹き返した。怠け者がロバの背にまたがると、ロバはチョブン(草墳・仮の墓)のある方にむかって歩きだした。ロバがちょうどチョブンの前までくると、急に雨が降りだしたので、怠け者はチョブンの中にはいって、雨宿りをすることにした。するとそこに美しい娘のなきがらが安置されていた。娘はたいそう美しい着物を着せられていた。
ところがそのなきがらがむっくり動いて、息を吹き返した。怠け者が娘に水を飲ませてやると、娘が、
「わたしを生き返らせてくださって、ありがとうございます」
とお礼をいった。
「あなたはどこの娘さんですか」
「わたしはこの村の長の娘です」
怠け者は娘をロバに乗せて、村の長の家につれて帰った。村の長の家では死んだはずの娘が生きて帰ったものだから、おお喜びでふたりを迎えいれた。
村の長は怠け者にこういった。
「わしの娘を生き返らせてくれたお礼に、おまえに娘を嫁にやろう。これも天の定めというものだ」
こうしてすぐに婚礼の式が挙げられた。
それから数日して、怠け者は娘をロバにのせて、故郷にむかった。
とちゅうでふたりは三人の絹商人に出会った。絹商人たちはわが目を疑うほど美しい娘と、りっぱなロバにすっかりほれこんでしまった。どうにかして怠け者の手から娘とロバを奪い取る方法はないものかと考えたあげく、
「若い衆、ひとつ賭をしないか」
ともちかけた。
「なにを賭けるんだい」
「わしらが負けたら、ここにもっている絹をおまえに全部やろう。そのかわりおまえが負けたら、そのロバと娘をよこすんだ」
「いいとも」
こうして賭けをすることになった。賭けは謎解きだった。
「まずおまえから問題を出せ」
と商人たちがいった。
「いや、そっちから先に問題を出せ」
そんなわけで、けっきょく怠け者が先に問題を出すことになった。怠け者はろくすっぽ考えもしないで、
「いいだろう。それじゃあいくぞ。藁縄三尺に甕、甕に米三斗、死んだロバに死んだ娘、さあなんだ」
と謎をかけた。
三人の商人はたがいに顔を見合わせるばかりで、答えられるはずがない。そんなわけで怠け者の勝ちと決まった。
「それじゃあ約束どおり、おまえたちの絹織物をそっくりいただこう」
怠け者がそういうと、商人たちは絹を持って逃げ出そうとした。
「それじゃあ約束が違うじゃないか。さっさと持っている絹をこっちへ渡せ」
怠け者がいった。ところが商人たちは約束を守らずに、逃げだした。
そこで怠け者はこのことをすぐに地方の長に訴えた。長は家来に命じて、三人の商人を捕らえさせた。三人の商人が長の前に引き立てられてきた。怠け者が商人たちと賭をしたいきさつを話すと、長は三人の商人に、
「約束は守らねばならぬ。持っている絹を残らず若者にやりなさい」
と判決をくだした。
こうして怠け者は立派なロバと、村の長の美しい娘と、すばらしい絹織物を手に入れて、お母さんのいる村に帰ってきた。
それから怠け者はずっと幸福に暮らしたということだ。
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