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世界昔ばなし125

时间: 2020-02-18    进入日语论坛
核心提示:ふしぎな十人兄弟 十人息子のいるおばあさんがいた。一番目の息子は腕きき、二番目は早足、三番目は鉄首、四番目はたるみ皮、五
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 ふしぎな十人兄弟                                                                    

十人息子のいるおばあさんがいた。一番目の息子は腕きき、二番目は早足、三番目は鉄首、四番目はたるみ皮、五番目は大足、六番目は大頭、七番目は長足、八番目は大鼻、九番目は涙目、十番目はとがり口といった。
その頃、皇帝は五鳳凰楼(ごほうおうろう)というものを建てようとして、三年かけてもできないでいた。皇帝はおふれを出した。
「三ヵ月以内に完成させたものには、位階を授ける」
長男の腕ききが馳せ参じると、三日とたたないうちに、五鳳凰楼は天空にそびえたっていた。まるで五羽の鳳凰が楼上を舞うかのようだ。皇帝はいった。
「こいつの腕はすごいぞ。生かしておいたらきっと謀反(むほん)を起すにちがいない」
腕ききが刑場に引きたてられたちょうどその時、次男の早足が数里の道をひとっ飛び、鉄首を背負ってかけつけた。鉄首がいった。
「おれを殺せ、おれを殺せ。おれみたいなヤセッポチはなんの役にも立たないが、ちっとは力のある兄貴には、なんとか母さんを養ってもらわにゃならんからな」
腕ききは許され、二人の首斬り役人は、鉄首めがけて刀を振りかざした。ところが鉄首の首に切りつけたとたん、一方の刀からは火花が飛び散って、刃が峰の方にぐにゃりと曲ってしまい、もう一方は、カチャッというなり、ちょうど首の形に刃が欠けてしまった。左からかかっても右からかかっても首を落せない。皇帝はいった。
「刀がだめなら五頭の牛で車裂きだ!」
早足は鉄首が車裂きになると聞くと、あわててかけ戻り、四男のたるみ皮を背負ってきた。たるみ皮がいった。
「裂くならおれを裂いてくれ。役たたずのおれだが、皮ならたっぷりある」
鉄首は許され、たるみ皮の頭と両手両足が五頭の牛にそれぞれ縛りつけられた。五本の鞭がいっせいにうなりをあげると、五頭の牛は、ぐいぐい別の方向に前進を始めた。たるみ皮の頭の皮も手の皮も足の皮も引っ張られてなん里も伸びた。が、両の目はあいかわらず天を仰いでクルクル動き、いっこう、くたばりそうもない。皇帝はいった。
「車裂きがだめなら、やつら一家全員ひっとらえて殺せ」
早足は、一家全員皆殺しときくと、たるみ皮を背負って家にかけ戻りながら、遠くからどなった。
「皇帝が皆殺しに来るぞー。急いで逃げろ」
皇帝の軍隊が到着した時には、兄弟たちはとっくに逃げちまっていた。
さて、兄弟たちは、逃げて逃げて、白波が天までとどくような大河(おおかわ)のほとりまでやってきた。七男の長足がいった。
「おれが水に入って深さをみてこよう」
長足が試してみると、百メートルほどの深さもやっとふくらはぎをぬらすだけだ。みなは長足に背負われて、大河を渡った。
今度は腹がへった。どうしようと考えていると、長足がいった。
「ちょっと川に行って魚を捕って来るよ」
すぐに大きな魚を二匹捕ってきて、母さんに渡した。母さんが一匹の腹をさくと、中から十三本のマストを立てた大きな船が現れ、もう一匹からも同じく十三本のマストの大きな船が出てきた。二艘の船にはおおぜい人が乗っていて、口々に母さんに礼を述べた。
「おばあさんが魚の腹をさいてくれなかったら、いつ、お天道さまを拝めたかわかりません」
人々は、二艘の船を川におろして帆を張ると、母さんに着物にして下さいと言って、赤い緞子(どんす)を二反くれた。
さて二匹の魚は、持ってきた鍋に入れた。が、たきぎがない。どうしよう。すると五男の大足がいった。
「足にとげが二本刺さったままになっているから、そいつを抜けばいい」
大足から二本のとげを抜いて、切ったり割ったりしたら、たっぷり二把のたきぎができた。
兄弟たちは座ってひと休み。八男の大鼻がひとりで料理していた。やがてうまそうな魚のにおいが漂ってくると、大鼻はがまんできず、生つばを呑みこむと鍋の蓋をあけた。ところがひとかぎしたとたん、二匹の魚はみんな大鼻の鼻の穴に吸いこまれて、大鼻の腹の中におさまっちまった。六男の大頭が眉をしかめて大鼻をなぐろうとしたら、母さんがいった。
「六坊や、怒らないで。母さんは着物はいらないから、あの二反の布でおまえに帽子を作ってあげるよ」
母さんは急いで二反の緞子で帽子を作った。ところが、大頭がかぶってみると、頭のてっぺんをおおうにも足りない。大頭は怒って帽子を地面にたたきつけた。帽子はちょうど地面で眠っていた九男の涙目の目に当たった。たたかれて涙目の両の目から、どっと涙があふれ出た。たちまち一面、大水で、水に沈んだは、わずかに九州と十二県、つまり国中、水びたし。
十男のとがり口が四方を見渡していった。
「これはたまげた、たいへんだ」
口をとがらした拍子に天の南天門をつきあけちまった。
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