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世界昔ばなし126

时间: 2020-02-18    进入日语论坛
核心提示:チャンさんと龍宮女房 ウズラ打ちのチャンさんと漁師のリーさんは、義兄弟のちぎりを結んだ仲だった。日がな一日、チャンさんは
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チャンさんと龍宮女房                                                                       

ウズラ打ちのチャンさんと漁師のリーさんは、義兄弟のちぎりを結んだ仲だった。日がな一日、チャンさんはウズラをとり、リーさんは魚を釣った。
ある日のこと、チャンさんはウズラを売って米を買い、たきぎをかついで帰ると、母さんのご飯を用意して、リー兄貴のところに出かけた。
リーさんは釣りに行って留守だったが、やがて金色のひれをした戸板ほどもあるでっかい鯉をかついで帰ってくると、
「いつ来たんだ、兄弟。おれはまたちょっと出てくるから、この鯉を料理しといてくれよ」
といった。
包丁をとぎながらチャンさんは考えた。
「こんなでかい魚を殺せっていうのか……」
見ると魚がふた筋の涙を流している。
「やっ、たいへんだ、魚が泣いている。おまえ、神さまだったら、しっぽでピシャリピシャリ、三回たたいてみせろ」
ピシャリ、ピシャリ、ピシャリ。魚はすぐさま三回しっぽでたたいた。
リーさんは帰ってくるといった。
「兄弟、まだこいつを殺してなかったのか。お菜もなしに飯を食う気か。さあ、おれがやってやろう」
「兄貴、お願いだ、義兄弟の名に免じて、こいつを殺さないでくれ」
「あきれたな。ひさしぶりだから、きょうはごちそうして、義理の母さんにも少しみやげに持って帰ってもらおうと思ったのにな。食わないんならそっくりかついで行きなよ」
チャンさんは聞くなり、さっそく魚をしょって帰ろうとした。
「兄弟、まあゆっくりしていきなよ」
「いや、帰るよ」
川っぷちまで来ると、チャンさんは魚を水に放した。魚はしっぽで三回バシャバシャやって、チャンさんにあいさつを送ると、ザブッと川の中にもぐってしまった。この魚は、五つの海を治める龍王の五番目の王子だったのだ。龍の王子が帰ってみると、父さん母さんは身も世もあらず泣きくれていた。
「漁師のリーに釣り上げられたんだけど、ウズラ打ちのチャンに助けられたんだ」
と王子がいった。父の龍王があわててたずねた。
「おまえを救って下さったお方はどこだ」
「川っぷちの土手にいるよ」
「やれやれ。さっそく見回り夜叉を迎えにいかせよう。ご親切にもおまえを救って下さった方だ」
ウズラ打ちのチャンさんが川っぷちを歩いていると、ふいに水の中から化け物が現れた。
緑の顔に赤い髪
ギザギザの歯に牙むきだし
腰にたばさむ餓鬼は二十四匹
歩みにつれてケタケタケッ
 びっくり仰天、チャンさんはぬき足さし足逃げ出した。見回り夜叉は通せんぼ。
「とまれ、とまれ」
呼びかけたが、チャンさんはふり向きもしない。
夜叉は、おどかしちまったと気づくや、砂にもぐって一回転、色白の美少年となり、声色を作って呼びかけた。
「もうしもし、お待ち下され。話がござる」
ふり返ると、人のよさそうな若者だ。チャンさんは立ちどまった。
「なにをそんなに逃げなさる」
「いやもう、こわかったのなんの」
チャンさんが答えると、夜叉がいった。
「龍王の五番目の王子をお救い下さったので、龍王様のご招待です。お迎えにきました」
「でも行けるかい」
「だいじょうぶ。わたしの背にまたがって、目をとじて下さい」
チャンさんが夜叉の背にまたがると、すぐに水の音が聞こえてきた。
「着きました」
夜叉の声に目をあけると、青い霧に包まれた大きな御殿の前だ。目をこらして見れば龍宮城の御門に立っているのだった。
「おまえさん、お望みのものはなんですね」
夜叉がきいた。
欲しいもの、そうだな、おふくろはおれにかみさんがいないのをずっと気にしていたっけと思いついて、チャンさんはいった。
「かみさんが欲しい」
「それなら簡単だ。龍王がみやげをやろうといったら、ほかのものはみんな断って、ただ目の前の三匹のチンのうち、一番チビのやつをもらいなさい。そうすりゃ、帰ってから欲しいものはなんでも手に入ります」
「わかった」
話しているうち、はや宮殿に着いた。五番目の王子が、
「兄さん、ようこそ」
と出迎えれば、
「よく来られた、さあさあ」
と龍王もあいさつをする。
さっそくお茶にお酒に料理のもてなしだ。
たらふくごちそうになり、さて帰ろうとすると、龍王も王子も引き留める。
「帰らないとおふくろが家で待っています。出がけに半升の米を置いてきたきりなんです」
チャンさんの言葉に、地上では、はやなん年もたって、母さんはとっくに死んでしまったろうと思ったけれど、龍王は王子にいった。
「これからはウズラ打ちをしなくてよいように、金を一斗と銀を一斗もってきて兄さんにさしあげなさい」
「金も銀も宝石もいりません」
チャンさんが断わると、龍王がいった。
「それでは、わしの気持がおさまらぬ。よし、宮殿にあるものなら、なんなりと欲しいものをもっていきなさい」
「では龍王さまの前にいるあのチビのチンがかわいいので、あれを番犬に下さい」
なんでこいつを欲しがるのかと、龍王は目に涙を浮かべて声もない。
「兄さんにあげましょう」
王子の口添えに、龍王は、
「約束だ、あげよう」
というと、見回り夜叉にチャンさんを送らせた。
チャンさんは水からあがるや、わが家に急いだ。遠くからながめると、戸口のたきぎの山は、まだ半分ほども残っている。家が近づくと、なん度も母さんと呼んだが返事がない。家に入ってみると、母さんは〓(かん)の上でとっくに冷たくなっていた。チャンさんは大泣きに泣いたが、母さんのとむらいをすますと、チンを家に残して、またウズラ打ちと柴刈りに出かけた。
柴刈りから帰ると、隣りのワンおばさんが揚げパンを二つ届けてくれた。チャンさんはチンにもやったが食おうとしないので、
「あすは、きっとウズラをとるからな。粉を買って、一緒にたんと揚げパン食おうな」
といった。
次の日、チャンさんが猟から帰って、鍋のふたをとると、揚げパンとあつあつの肉のスープがあった。チャンさんは腹いっぱい食べて、ワンおばさんにも持っていった。
その次の日はワンおばさんが肉まんを二つ届けてくれた。チンにもやったが食おうとしないので、チャンさんはいった。
「明日は、きっとウズラをとって、柴も刈って、おまえと一緒に肉まんを食おうな」
次の日、猟から帰ってチャンさんが鍋をあけると、肉まんが湯気を立て、上等のスープがぐつぐつ煮えていた。チャンさんは、たらふく食べると、またワンおばさんにも持っていった。
「柴刈りじゃ、米を買うのもたいへんだろうに。いったいまあ、どうしてごちそうばかり食べているんだい」
「おばさんに揚げパンをもらったら、翌日は揚げパンが、肉まんを食べたいと思っていたら、その次の日には肉まんができていたんだ」
「じゃあ帰ったら、わたしんとこでギョウザを食べたって言ってごらんよ。どういうことになるか、しっかり見ているんだよ」
その翌日、朝起きるとチャンさんはチンにいった。
「きょうは、きっとウズラをとって柴も刈って、たっぷり脂(あぶら)ののった肉を五百も買ってくるぞ。きのうはワンおばさんのところでギョウザをごちそうになったから、きょうはおまえとギョウザを食おうな」
いうなりチャンさんは出ていった。ギーと戸は閉めたが、かんぬきはおろさず、裏に隠れていた。まもなく煙出しから青い煙が上ってきた。隙間から中をのぞくと、あれまあ、花のような娘が調理台に肉とねり粉のどんぶりを置いて、ギョウザを一つ包んじゃ鍋に放りこみ、一つ包んじゃ放りこみしている。その手つきの早いこと。チャンさんは裸足になってそっと戻ると、グイッと戸を押しあけた。見ると、かんぬきに犬の毛皮がかかっている。チャンさんはパッとつかむなり毛皮をかまどに投げこんで、燃やしてしまった。
「わたしの服を返して、返して」
ご飯を作るのもやめて、娘はかまどの前で泣き続けた。
「さあ、いい子だから泣くのはやめな。どうして人が犬になっているのさ」
チャンさんはご飯を作って娘を呼んだが、娘は頭を振るばかり、食べようともしない。
だが、いくら食わない、飲まないとがんばってみても、ほんとうの気持は隠せやしない。娘と若者はかみさんと亭主におさまるものさ。
さて夫婦になってみると、なんともきれいなかみさんだ。亭主は一日、かみさんにみとれて、ウズラもとらなければ柴刈りにも行かない。
「一日中、わたしの守りじゃ、暮しが立たないわ。ウズラ打ちも柴刈りもいやなら、裏の砂地でも耕していらっしゃい」
かみさんがいうと、
「土地はあっても牛がない。悩むだけむだってものさ。いったいなんで耕しゃいいのさ」
「牛なら簡単よ」
かみさんは、黒い紙を貼りあわせて黒牛を、茶色の紙であめ牛を作った。息を吹きかけると、たちまち二頭の本物の牛になった。
翌日、チャンさんはすきをかつぎ、牛をおって畑に行ったが、三回すいては家に戻り、二回すいては家に戻った。
「なにをちょくちょく戻って来るの」
かみさんがたずねると、
「どうもおまえのことが気になってな」
という。
「あんたったら」
かみさんは笑って、きれいな色紙を貼り合せると、美しい女の人形を四つ作った。息を吹きかけたら、どれもかみさんに生き写しで、これっぽっちも違やしない。これをみんな持っていって、しっかり耕してくるようにとかみさんは言った。
チャンさんは人形を畑の四隅にたてると、耕し始めた。西から耕せば東の端でかみさんが笑顔で待っている。東から耕せば西の端で、南に向えば南の端で、北に向えば北の端で、かみさんが笑っている。チャンさんは時のたつのも忘れて、ずんずん耕していった。
「あの人ったら、とっくに昼も過ぎたのに、まだやめない」
かみさんが考えていると、突然、あたり一面黄砂(こうさ)が荒れ狂い、人形は四つとも吹き飛ばされてしまった。チャンさんはなんだか急に疲れて、おなかもすいたので家に帰った。
「なんでお昼にも戻ってこなかったの」
かみさんがきくと、
「おまえのことも忘れて、ただもう一生懸命に耕していたんだが、突然、黄砂が舞い上がり、人形をみんな吹き飛ばしちまったよ」
「人形は、三つは海に落ちたけど、一つはワン大尽の庭に落ちて、あそこの悪太郎に拾われちゃったわ」
「かってに拾わせとくさ」
「拾ったら、人形の女を自分の妻にしようとして、捜しに来るわ」
まもなくして、ほんとうに悪太郎がたずねて来た。
「ウズラ打ちのチャンはいるか。おお、いるな。うちにはかわいい人形があるんだが、そいつがおまえの女房そっくりだって話だ。おまえの女房が作ったのか」
「そうだ」
「器用な女房だな。おい、女房のとりかえっこをしようぜ」
「ふん、女房のとりかえっこなんて、そんなばかなことがあるか」
「とりかえないなら競争だ。おまえは卵で、おれは石臼だ。卵が石臼を粉々にすればよし、さもなきゃおまえの女房はおれのものだ」
チャンさんはやむなく承知した。
「心配ないわ。あすの朝、わたしの父さんのところに行って、見回り夜叉に母さんのやせ鶏が生んだまっ白い卵を一つみつけてもらえばいいわ」
とかみさんがいった。
翌日、夜が明けるや、チャンさんは川っぷちに行ってどなった。
「見回り夜叉、見回り夜叉、三番目の嬢さまのおいいつけだ。母上のやせ鶏が生んだまっ白い卵をひとつみつけてくれ」
目をこらして見ると、はやまっ白い卵が水の中から浮かびあがってきた。チャンさんは、すぐにしっかりとつかまえたが、こんな卵で石臼とやりあえるんだろうかと思った。
さて、ぶつけあいの始まりだ。悪太郎が、
「おれの石臼が坂の上、おまえの卵は坂下だ」
というと、
「よし」
チャンさんが応じた。
一回目は石臼が卵をひいてペシャンコにしたが、二回目には石臼が卵にまっ二つにされ、三回目、石臼はバリンと音をたてて粉々になってしまった。
「これでしまいだな」
とチャンさんがいうと、
「しまいだと。あすは馬の競争だ。おまえの馬がおれの馬に五十歩勝てばよし、さもなきゃおまえの女房はおれのものだからな」
チャンさんは帰るとかみさんにいった。
「あすは馬の競争だとさ。馬もない貧乏人にいったいなにに乗れってんだ」
「心配ないわ。見回り夜叉を呼んで、父さんのやせ馬を一頭用意してもらえばいいわ。肥(ふと)った馬じゃ、あんたには扱いきれないから」
翌日、夜が明けるや、チャンさんは川っぷちに行ってどなった。
「見回り夜叉、見回り夜叉、三番目の嬢さまのいいつけだ。父上のやせ馬を一頭用意してくれ」
目をこらすと、はや一頭の白馬が水の中から浮かびあがってきたが、やせこけて今にも倒れそうだ。チャンさんは心配になった。
「こんなやせっぽちが、あいつの肥えてがっしりした馬にたちうちできるだろうか」
ところが、またがってみたら、いや、馬の速いこと。目を回しそうになって、チャンさんはあわてて目を閉じた。
さて試合開始。百歩の競争だ。
悪太郎の馬がひと声いななくや、やせ馬はびっくりして腰をぬかした。いや、これはちょっとからかってみたのさ。
「ふん、死にぞこないめが」
悪太郎の言葉にも、チャンさんはじっと黙っていた。さて、悪太郎の馬が五十歩行くと、チャンさんはおもむろに馬にまたがった。ピシリとむちをひと打ちする間もなく、はや百歩を走りぬけ、悪太郎の馬は九十歩も行かないうちに、あわ食って倒れて死んじまった。悪太郎は鞍をかついでとぼとぼ戻ってきた。
「しまいにしようと言ったのに、あんたがやろうやろうと言うから、つまらんことになったじゃないか」
チャンさんがいうと、悪太郎がいった。
「つまらんだと。よし、それならつまらんを持ってこい。あすまでに持ってこられなかったら、おまえの女房はおれのものだからな」
チャンさんが帰って話すと、かみさんはいった。
「だいじょうぶ。つまらんならいくらでもあるわ。あなた、見回り夜叉に母さんのたんすの中の赤い小箱がいるといってちょうだい」
翌朝、チャンさんは川っぷちでどなった。
「見回り夜叉、見回り夜叉、三番目の嬢さまのいいつけだ。母上のたんすの中の赤い小箱がほしい」
目をこらすと、はや赤い小箱が水の中から浮かびあがってきた。
「これがつまらんか」
チャンさんは、しっかり小箱をつかんだ。
家に帰るとかみさんが、
「一緒に行きましょう」
といった。
悪太郎はすぐに、
「手に持っているその赤いのがつまらんだな」
といった。
「そうです。大きくしますか、小さくしますか」
かみさんがきいた。
「ほう、こいつは大きくも小さくもなるのか。じゃあ、エンドウ豆の大きさにしてくれ」
悪太郎が見ると、赤い小箱は、はや豆つぶみたいに小さい。悪太郎が、
「消えろ」
というと、つまらんはもう見えない。
ワン大尽の家の者はみな面白がって庭に集まっている。悪太郎は得意になって叫んだ。
「大きくなれ! おまえを嫁に迎える家になれ」
「つまらん、大きくなれ」
叫ぶと同時に、かみさんはチャンさんと一緒に外にとびだした。とたんにドッドーンと音をたててワン大尽の家は燃え上がり、空までこがす炎に焼かれて、悪党一家はひとり残らず死んでしまった。
チャンさんとかみさんは家に帰って幸せに暮らしたとさ。
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