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孤独のとなり34

时间: 2020-02-24    进入日语论坛
核心提示:母の日の贈り物五月十二日、日曜日の夕方のことであった。三浦とわたしは疲れ果てて、枕《まくら》を並べてねむっていた。と、階
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母の日の贈り物

五月十二日、日曜日の夕方のことであった。三浦とわたしは疲れ果てて、枕《まくら》を並べてねむっていた。
と、階下でブザーが鳴った。誰《だれ》かきたらしいとは思ったが、とにかくひどく疲れていて、起き上がる元気もない。
何しろ、前日は、「主婦の友」誌に連載中の細川ガラシャの七月号分を、ようやく送稿したばかりである。できたら一日ぼんやりとしていたいところだったが、日曜日である。
クリスチャンのはしくれだが、日曜の礼拝だけは、どんなに多忙でも病気の時以外は休んだことがない。しかもこの日は、五十年間の歴史を持つ教会堂最後の記念すべき礼拝である。改築のため、旧会堂がとりこわされるのである。礼拝後はその引っ越しがある。少々疲れていても休むことはできない。
昨秋以来わたしは心臓が弱く、三浦もこの一週間くたくたになっていた。が礼拝に出席し、礼拝後は日に照らされながら教会のごみ焼きをした。それがたたって、三浦は家に帰るや否や八度近い熱を出し、わたしもどっと疲労が出たのである。
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