「人間の記憶《きおく》には弱点がある」と昔から僕は信じています。
他《ほか》の人がやすやす憶《おぼ》えられることがなぜか自分には憶えられないことがありませんか? 何回も行った場所なのに必ず道に迷ったりとか。そういうのが「記憶の弱点」です。
僕は道に迷わない人間なのですが、人の名前を憶えるのが苦手です。一、二回聞いたぐらいではまず憶えられません。そういう場合に限って、相手はきちんと僕の名前を憶えているので、気まずい笑みを浮かべながら「名前なんだっけ……ああもうちょっとで出てくる」と悩みながら会話を続けることもしばしばあります。
年代や日付を憶えるのはわりと得意で、特にその人の生年に関しては一度聞くとまず忘れません。そうすると、「相手の年齢《ねんれい》は憶えているのに名前を思い出せない」という珍現象も。
あ、締《し》め切りは忘れませんよ。忘れようとしても忘れられません。
だからといってわざと破ったわけでもなく。まあなんというか……努力はした……んですが。
と、いうわけで二巻です。
あとがきから読まれている方のために、前の方のページで起こったことは書きませんが、今回で物語のだいたいの方向性は固まったと考えています。
三巻は夏休みの話になる予定です。
刊行予定は真冬で……って、季節ズレまくりですね。ごめんなさい。
よろしければ三巻もお付き合いください。
あとがきから読まれている方のために、前の方のページで起こったことは書きませんが、今回で物語のだいたいの方向性は固まったと考えています。
三巻は夏休みの話になる予定です。
刊行予定は真冬で……って、季節ズレまくりですね。ごめんなさい。
よろしければ三巻もお付き合いください。