長編《ちょうへん》を脱稿《だっこう》するとすぐにベッドに入ります。
毎回、ラストスパートをかけないと間に合わない、いや今度こそかけてもヤバいかもという状態《じょうたい》で書いているので、人間の睡眠《すいみん》サイクルをかなりすっ飛ばしています。体が睡眠を求めているのがはっきり分かるぐらい寝ていません。
書き上げて原稿を送れば仕事は一段落なので(もちろん、リテイクがなければの話)、その睡眠はおそらく神にも許されているはずなんですが、なぜかいつもなかなか眠れません。少し眠っても二、三時間で目が覚《さ》めてしまいます。
絶対に眠ってはいけない締《し》め切《き》り前にはやたらと睡魔《すいま》が襲《おそ》ってくるのに、まったく不思議《ふしぎ》です。まあ、きっと気が昂《たか》ぶっているせいなんでしょう。
で、仕方がないので近所の公園にいってぼんやりと鳩《はと》を見たりしていますが、そこはそこでベビーカーを押しているお母さんたちや飼《か》い犬《いぬ》の散歩をしているお年寄りでいっぱいです。
「どんな角度から眺めてもサラリーマンに見えない、憔悴《しょうすい》しきっているわりに目だけ血走《ちばし》ってる男」というのは平日の昼間の公園にはあまりいないわけで、「この人たちに一体どう映ってるんだろうオレ」とか考え始めると落ち着きません。
……後から考えると別にどうも映ってないと思うんですが。ただの考えすぎです多分。
二〇〇二年の六月にデビューして、気がつくともう十冊目です。
本当にあっという間でした。
どこまでいけるのかは分かりませんが、いけるところまでいきます。
本当にあっという間でした。
どこまでいけるのかは分かりませんが、いけるところまでいきます。
最後になりましたが、謝辞《しゃじ》を。
子育ての合間に、素人《しろうと》まるだしの僕《ぼく》の質問に丁寧《ていねい》に答えてくださった元巫女《みこ》のTさん、ありがとうございました。お世話になりっぱなしの担当の鳥居《とりい》さん、お忙しい中いつも素晴《すば》らしいイラストを書いてくださっている純《すみ》さん、本当にありがとうございます。
そしてこの本を手に取ってくださっている読者の皆さんに心から感謝します。皆さんのおかげでここまで来ました。よろしければ次巻も是非《ぜひ》。
子育ての合間に、素人《しろうと》まるだしの僕《ぼく》の質問に丁寧《ていねい》に答えてくださった元巫女《みこ》のTさん、ありがとうございました。お世話になりっぱなしの担当の鳥居《とりい》さん、お忙しい中いつも素晴《すば》らしいイラストを書いてくださっている純《すみ》さん、本当にありがとうございます。
そしてこの本を手に取ってくださっている読者の皆さんに心から感謝します。皆さんのおかげでここまで来ました。よろしければ次巻も是非《ぜひ》。