無口な女の子とぼーっとした男の子がいる。ある日、彼女はペットを飼い始める。そのペットが間に入り込んだせいで、二人の関係も少しずつ変わっていって……
……と、いうのが一番最初のアイディアだった気がします。実際形にしてみると、怪物が次から次へと出てくる話になりましたが、その「ペットを介した二人の関係の変化」というコンセプトは作中にも反映されている……気がします。結末に至って裕生《ひろお》と葉《よう》の関係がどういう変化を遂げたかは、内容を読んでいただければと思います。
シリーズものを書いていると、どの程度まで先を考えて書いているのか? と聞かれることがあります。この『シャドウテイカー』、結末がどうなるかは一応決まっていました……と、書くときちんと計画を立てて書いているかのようですけど、実際は結末よりもそこに行き着く過程の方が重要です。旅行前に行き先を決めるのは簡単《かんたん》ですが、どうやってそこへ行くかを考えて手配する方が大変なのと同じです。
もちろん、どういうルートを辿《たど》るかも考えていたつもりだったですが、ぼくはそのへんの見通しがあまり得意ではないようです。想像もしていなかった道筋を通ることになったり、思いも寄らないところで立ち止まったりすることもありました。
それでも、どうにか結末へ行き着くことが出来ました。
最終巻のあとがきを書くのは二回目です。これがぼくの十三冊目の本になります。ここまで来ることが出来たのも今この本を手にとって下さっているひとえに皆さんのおかげです。なかなか返事を書けないのですが、お手紙には必ず目を通しております。
もちろん、どういうルートを辿《たど》るかも考えていたつもりだったですが、ぼくはそのへんの見通しがあまり得意ではないようです。想像もしていなかった道筋を通ることになったり、思いも寄らないところで立ち止まったりすることもありました。
それでも、どうにか結末へ行き着くことが出来ました。
最終巻のあとがきを書くのは二回目です。これがぼくの十三冊目の本になります。ここまで来ることが出来たのも今この本を手にとって下さっているひとえに皆さんのおかげです。なかなか返事を書けないのですが、お手紙には必ず目を通しております。
最後に謝辞《しゃじ》を。いつも素晴《すば》らしい仕事をして下さっているイラストの純《すみ》さん、本当にありがとうございました。お世話になりっぱなしの担当の鳥居《とりい》さんにもいつかきちんとした恩返しをしたいものです。その前に締《し》め切りを守れと言われる気もしますが。この本に関《かか》わっているすべての方々に、そして何よりも読者の皆さんにお礼を申し上げます。
次回作も準備を進めております。
なるべく早くまたお会いできるといいな……と思っております。
なるべく早くまたお会いできるといいな……と思っております。