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ある日、ある午後04

时间: 2020-03-31    进入日语论坛
核心提示:ヘルシー時代の美酒|讃歌《さんか》最近のヘルシー傾向、私の周囲にも色々波紋をかもしだしている。ゆっくりと寛《くつろ》いで
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ヘルシー時代の美酒|讃歌《さんか》

最近のヘルシー傾向、私の周囲にも色々波紋をかもしだしている。
ゆっくりと寛《くつろ》いで美味《おい》しい夕食のあと、一本|喫《す》いたくなるのが煙草だが、あたりを眺めまわし、なんとなく遠慮する。喫煙は他人迷惑だという考えが、東京でもずいぶん行きわたってきているようだ。そんなわけで、私は食後の一本を我慢することが多くなってきた。
煙草もそうだが、お酒を一滴も飲まない男性も多くなった。
もっとも以前は、「お酒を飲めないんです」と小さくなって断りを言っていた人が圧倒的に多かったが、最近は、実に堂々と飲めないことを口にする。あるいは、はっきりと「僕は飲みませんから」というふうに言ったりする。飲めないのと、飲まないのとではニュアンスが違う。「飲めません」と小さくなっていないで「飲まないのだ」という主張が感じられる。ある時、素敵なビアーバーへ友人たちと出かけて行った。深夜近くになって、常連の誰《だれ》かの誕生祝いということで、シャンペンがあけられ、一人ずつにふるまわれることになった。我々は、もう喜んで一杯頂き、乾杯に加えさせてもらった。ところが中には全く飲めない人もいて、ペリエウォーターなどを飲んでいたりする。その人の前にもシャンペングラスが置かれた。
注《つ》ごうとすると、さっと手が伸びて、
「頂きませんので」
ときっぱり断るのだ。
「でもまぁ、せっかくのお祝いですから」
とウエーターが更にすすめた。
「いや、アルコールは一切、飲まんのです」
と、ますます頑《かたくな》に断る。
「じゃ、ちょっと形だけでも」
ウエーターは、ほんのわずかグラスにシャンペンを入れて立ち去った。
乾杯が始まり、みんながグラスを掲げた。しかし、ノンアルコールの男性は、結局一口もシャンペンに口をつけなかった。何も飲めとは言わないが口をつけるふりさえもしないのだった。だったら何で酒場になんて来るのよと他人事ながら、しらける思いであった。
もちろん、お酒を一滴も飲めない人は酒場に来るな、と言うのではない。飲めなくとも、ペリエで結構飲んだように楽しくやる人だって、たくさんいる。だが、そういう人は飲めないとか飲まないとか、そんな事はオクビにも出さない。そっとウエーターにペリエを注文してしまえばいいのだ。
「それ何?」
と人に聞かれたら、
「ウォッカトニック」
とでも答える。私はそういうノンアルコール組の人も何人か知っている。
酒場へ行ってお酒を飲みたい気分の時、頑に「ボクは飲まんのです」と断言してはばからない人間がいるのは正直な話、ちょっとしらけるのである。それで小さくなっているならまだしも、大きな顔で飲めないことを主張されては迷惑である。ヘルシー傾向を何か誤解しているのではないかと思う。酒場というものは、酒を飲むための場所なのだから、飲めない者、及び飲まない者は少し遠慮するぐらいが、可愛気《かわいげ》があるというものである。
実際、全然飲めない男とバーへ行っても、面白くもおかしくもない。夜、お酒を飲む人間と飲まない人間とは、全く別の種族としか思えない。何かが、ぷっつんとなるのである。ぷっつん感がぬぐえないのだ。
それと同様なことが、食べ物でも言える。自然食品しか口にしないと言う人や、ダイエットで物を食べない人が増えている。
ある時、何人かで夕食をご一緒しましょうということになった。メニューを開けて、それぞれ楽しげに何にするかと時間をかけて、ああでもない、こうでもないと相談した。
いざ注文の段。私は、オマールえびとアスパラガスの前菜風サラダに、メインは羊のソティーを注文した。もう一人の友人も似たような感じで二品頼んだ。
さて別の一人。
「私はサラダ」
「えっ? それだけ?」
「そう。ダイエット中なの」
そう言ってから、その女性は注文を書きとめているウエーターに、
「ドレッシングはかけないでちょうだい。レモンだけ、少しでいいわ」
と、つけ足した。
こういうのは、酒場へ行ってアルコールを一滴も飲まないケースと同じで困ってしまうのである。
美味なるを自慢に思うフランス料理店へ夕食に行き、サラダだけしか取らないなんて店にも失礼だし、我々同席の者に対してだって失礼な話だと思うのだ。
ダイエットを売りものにするな、と言いたい。
ダイエットをするなら、こっそりと黙ってすべきなのである。そしてダイエット中なら、いくら誘われても、のこのことフランス料理店までついて来るなと、声を大にして私は言いたいのだ。
もしも、どうしても我々につき合って、フランス料理店まで来てしまうのなら、その夜の間だけでもダイエットのことは忘れるべきだ。あるいは網焼きの白身魚にレモンと塩だけの味つけの一品とか、よくメニューを眺めてカロリーの少なそうなものを注文すればよい。そして注文したからと言って、全部平らげなくとも、見苦しくない程度に三分の一ぐらい残せば良いのだ。それがルールと言うものである。
要するに酒場に来て酒が飲めないとか、レストランまで出かけて行って、ダイエット中とか、あれこれ言う人というのは、どこか自分本位で稚拙な人だと思う。
「あたしって朝に弱い人なのぉ」とか「あたしって、油がダメな人なのぉ」とか、何かと言うとあたし、あたしと言う人。あるいは「僕」がやたらと会話に多い人。そういうことは、別に人に吹聴《ふいちよう》する程のことではないのだから「黙っておれ」と、そう言いたい。
今度は正反対の例。ブッフェのパーティーなどで、やたらと小皿に料理を山盛りする若い女性がいるが、これはみっともないことだと思う。冷たい物は冷たい物だけ一通り食べ、それが終わったら温かい物だけを取ったらいい。
若い女性が、しかも着飾った姿で山盛りの皿を手に立食している図は、絶対に美しくない。たとえ男でも、ブッフェにおける立食というのは美観にはならない。スマートに振る舞いたければ、食欲に負けないことだ。ブッフェでは飲み物と、カナッペ程度にとどめ、食べるより会話を楽しむ。しかも同じ人と一か所でずっと喋《しやべ》るより、会場の中をゆっくり移動していく方が好ましい。
ブッフェパーティーで山盛りの皿を手に立食している女性は、どんなに美しい人でも興ざめである。同様のことがホテルにおけるバイキングの朝食でもいえる。少しずつ皿に取って来て、何度でもおかわりに立っていく。これがバイキングのコツであり、ルールなのだ。よく一度に大量に運んで来て、その大半を残してしまっている人達を見かけるが、これもルール違反。
さて、食べ物と飲み物の関係について、少し書こう。日本の若い人達は、寿司でも天プラでもステーキでもフランス料理でも、何かというとビールで通したり水割りで通したりする。
ビールとか水割りというのは、本来は食事と一緒に飲むお酒ではない、という事を一応は覚えておいた方がいい。
フランス料理やステーキやスパゲッティには白や赤のワインが一番合うのだし、寿司には日本酒が合うと思うのだ。
お酒のTPOも気をつけて実行すると、案外楽しいし、意外に食事も美味《おい》しく進むようになる。
例えば食前酒はシェリー。あるいはキールとか、季節によってはカンパリーソーダーの類。
食事中は、その食事に合ったワイン。そして食後はブランデーとかカルバドスといったリキュール、コーヒーと続く。
ウイスキーを飲むのなら場所を変えて、酒場でゆっくりと飲むこと。
食前酒は、レストランのバーで。そして食後のウイスキーは店の外へ出て、ホテルのバーで、というように。
飲んだり食べたりするのにもルールを守ると、それなりに視野も広がるのである。
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