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死体は語る42

时间: 2020-04-14    进入日语论坛
核心提示:中高年者とスポーツ最近、一流企業の経営者や著名人の急死が続き、中高年者の突然死がクローズアップされている。外見上、健康者
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中高年者とスポーツ

最近、一流企業の経営者や著名人の急死が続き、中高年者の突然死がクローズアップされている。外見上、健康者のように思われ、日常生活を営んでいる人が、突然急死するような場合がある。
中高年になって、太った体をスリムにしようとか、体力づくりを思い立ち、ジョギングなど急にハードな運動を始める人がある。日ごろ何の異常も感じていないから、よかれとしてはじめた運動が引き金になって、発症急死する。そのほとんどは心臓疾患系である。
このようなケースを検死し、解剖してみると、心臓の栄養血管である冠状動脈に多少なりとも硬化があったり、また軽度の心肥大などが見られる場合が多い。本人がこれらの異常に気づいていないところに、大きな危険が潜んでいる。生活に支障をきたすような自覚症状がないから、健康であると思っているのであろう。
ところが、軽い動悸や不整脈があったり、胃の痛みや胸の痛み、吐き気、背面痛、肩凝り、左上肢痛など、この中の一つでも感じたことはないだろうか。
また、普段は心臓を意識したことがないのに、なんとなく左の胸に心臓を意識するようなことを経験したことはないだろうか。一過性(一時的)ですぐにおさまってしまうから、気にしない人が多い。しかし、これこそが心臓異常の初期のサインなのである。この時期に専門医の精密検査を受け、治療を含めて生活環境を整えるべきなのである。
その他、心臓に悪影響を及ぼす要因に肉体的・精神的ストレス、寝不足、飽食、肥満などがあげられる。
以前は警察官と歯科医は短命であるといわれた。警察官は仕事柄過労、不眠に加え精神的緊張の度合が高く、歯科医は一日中立ち仕事で心臓に負担がかかるなどの理由があげられ、長生きできない職業といわれた。しかし、現在はこれらを改善し、汚名を返上している。
真意のほどはわからぬが逆に、今一番長生きしているのは服役者であるという。規則正しい生活、低カロリー食、心配ごとがない、などがその理由である。
とすれば、長寿の秘訣《ひけつ》はおのずとわかってくる。中高年になったら、安易にハードなスポーツを始めるのは考えものだ。まず専門医の診察(スポーツドクターによるメディカル・チェック)を受け、食事を含めた生活指導など総合的なアドバイスを受ける必要がある。その上で、自分の体に合った運動を徐々に行うのが、健康管理上きわめて重要なことであろう。
監察医は臨床医ではない。しかし、多くの解剖結果を要約し、死者からの警告として、生きている人に同じ過ちを繰り返さないよう、伝えることも仕事なのである。
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