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食味歳時記15

时间: 2020-04-20    进入日语论坛
核心提示:美しき五月02 といって、われわれの国の五月だって、捨てたものではない。五月晴れも、薫風も、菖蒲の花も、牡丹も、藤も、こと
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美しき五月02

 といって、われわれの国の五月だって、捨てたものではない。五月晴れも、薫風も、菖蒲の花も、牡丹も、藤も、ことごとく、われ等の財産である。晩春から初夏を通じて、海の幸、山の幸も、豊かである。ただ、フランスのように、パッと、世界が変らないのは、われわれの冬(東京附近では)が、陰鬱でないからである。冬に日光の恵みがあり、五月を待たなくても、青空が仰げるからである。フランス人にいわせたら、日本人の方が幸福だと、羨むかも知れない。
私は、日本の五月と十一月が、好きだが、それは、爽かさと、清明さに、独特のものがあるからである。フランスの五月は、聖母の月であって、女性美を感じるが、日本のそれは、男の子の祭典の月である。鯉のぼりの姿にも、菖蒲湯の香りにも、日本男子の理想を、汲みとれないことはない。少くとも、明治時代までの男性は、男らしさという目標があったが、戦さに敗けると、何もかも、サランパンである。
端午の節句の柏餅やチマキは、きっとシナからきたものだろうが、あのように日本化されれば、起源を問う必要もない。しかし、柏の葉や笹の葉で、菓子を包むのは、立派な考えである。携帯に便だということばかりではあるまい。防腐や味のことまで、考えてるのだろう。
しかし、節句の柏餅というのは、全国的な風習ではないようだ。私は、四国の疎開中に、節句の餅を貰ったが、それは、アン入りの草餅であり、サンキライという植物の葉で、包まれていた。その葉は、何か薬草のような、匂いがした。
チマキずしというものがあって、京都の料亭でよく食わせるが、東京の毛抜きずしだって、同工異曲だろう。酢の効き過ぎたあの味に、精練さはなくても、私は東京らしい食物として、愛好してる。
柿の葉ずしというものを、吉野の花を見に行って、土地の人から贈られたことがある。柿の若葉で包まれた中味は、サバとサケの押しずしだった。サバは、熊野灘からくるというが、吉野のような山奥で、そんな鮨を、名物とするのは、面白いことである。そして柿の葉の微かな香りが、飯にうつり、また視覚的にも美しく、私は、結構な鮨だと思った。柿の葉の薬効を、ある医師から聞かされたが、そのような配慮もあるかも、知れなかった。とにかく、食べものを植物の葉で包むという、昔の日本人の知恵を、私は大好きである。
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