返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

食味歳時記47

时间: 2020-04-20    进入日语论坛
核心提示:胡  瓜胡瓜は、その色と、匂いと、豊かな水分とで、最も初夏らしい野菜だが、私なぞ、東京附近の胡瓜を見て、そう思うので、フ
(单词翻译:双击或拖选)
胡  瓜

胡瓜は、その色と、匂いと、豊かな水分とで、最も初夏らしい野菜だが、私なぞ、東京附近の胡瓜を見て、そう思うので、フランスの胡瓜は、バケモノのように巨きく、べつに季節感を誘わない。あんな大型は、フランスだけかと思ったら、四国へ疎開した時に、大変巨きいのを見た。九州あたりでも、そうらしい。
関東の胡瓜は、頃合いの形で、色が青く、イボが沢山ある。匂いも強いようだ。それを見ると、今年も夏がきたなと思う。盆の精霊棚に飾るのが、初物だった。ところが、この頃は、年がら年中、八百屋の店頭にある。胡瓜の初物とか、ハシリとかいうものは、もう存在しなくなった。つまらぬことである。生活の歓びというものを、わざわざ壊してる。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%