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食生活を探検する43

时间: 2020-04-21    进入日语论坛
核心提示:炊 事 用 具 山へ行くといったら、どうして皆リュックサックのサイドポケットに後生大事にハンゴウを入れるのだろう。近頃の山
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炊 事 用 具

 山へ行くといったら、どうして皆リュックサックのサイドポケットに後生大事にハンゴウを入れるのだろう。近頃の山用のリュックサックのサイドポケットは、やたらに大きい。ハンゴウが入るように、サイドポケットが大きくなったのだという話を聞いたことがある。
リュックサックそのものが横に広がる形になったうえに、両側のポケットが張りだしたので、バスのドアにつかえる、汽車のデッキで身動きがとれなくなり、後に続くお客さんにめいわくをかけることとあいなる。
片方のポケットに、空のハンゴウを入れたら、荷物の重さがかたよってバランスがとりづらいのではないかと、ひとごとながら気になる。一日に三度しか使わないものだし、ハンゴウをとりだすときは、肩の荷物をおろすときなのだから、リュックの本体のなかに入れたらどうだろうと思うのだが。
だいたい、ハンゴウは使いづらいナベである。携行性の便のために調理用具としての機能が無視されている。ハイノウにつけて、持ち運びの便がよいように、あのように片面が凹んで薄い形になっている。もともと、調理用をかねた兵隊の弁当箱である。木の枝からぶらさげて、焚火のうえにつるすのにはよいが、底面積が小さいので、火のうえに置くには適さない。近頃の山行では、石油燃料のプレッシャー・ストーブが炊事用の火に多く使われている。ストーブのうえにかけるには、熱の利用が不経済きわまる代物だ。
メシたきにはよいが、オカズつくりには深すぎて、使いづらい。数人でパーティーを組んで山行をする場合に、みながみなハンゴウを一つずつぶらさげて行くのは、芸がなさすぎる。手分けをして、使いやすいナベを各自のリュックサックにつめてゆくべきだろう。
山行の炊事用具に、コッヘル・セットというものがある。大ナベのなかに、中ナベが入り、中ナベのなかに小ナベが入り、小ナベのなかに、ヤカンが入っているといったふうに、炊事道具が入れ子のセットになっている。おまけに、大ナベのフタはフライパンにもなるといった、一見いかにも重宝なものである。かさばらないし、アルミニウムでできているので軽い。
だが、携帯の便利さは、炊事用具としての機能を犠牲にしてつくられたものである。入れ子にするために、ナベには、把手がない。ナベをおろすときには、いちいち専用のナベつかみではさまなくてはならない。薄手のアルミニウムでつくってあるので、手荒に使うと、凹んでしまう。また、鉄ナベに比べて、保温性にかける。オカズが全部できて、いざたべようというときには、さきにつくったオカズは冷えきっている。それにまた、コッヘル・セットのヤカンのなんと使いづらいこと、ナベにはまりこむように、無理をして円盤状のヤカンをつくってあるので、注ぎづらいことおびただしい。荷物の重量やカサをへらして、山そのものをアタックする目的には、コッヘル・セットも重宝なものであろうが、野外での生活を楽しみ、快適な炊事をする道具としてはいただきかねる。
結局のところ、携帯に便利で、しかも炊事用具本来の機能をもそこなわないナベの類は、いまのところないようだ。では、いったい野外での炊事用具には、何を使ったらいいのか。わたしの答は、こうだ。もし、重量やカサに神経質になる必要のない場合だったら、ふつうの家庭の台所にあるようなナベのたぐいで、一番使いやすいものを持っておいでなさい。
一九六七、六八年の京都大学大サハラ学術探検隊の炊事用具セットを紹介しよう。この探検隊は、自動車キャラバンで砂漠を移動することとなっていた。そこで、炊事用具の重量については、それほど神経質になる必要はなかった。ジープ一台に一セットずつ、数人用の炊事道具セットをつみこんで走る予定だった。
わたしたちは、京都の中央市場へナベのたぐいを買いに行った。市場には、料理道具の専門店がいくつかある。ここへ買いに来るのは、料理屋など営業用の料理人が多い。板前の使う、使いやすくてしっかりした道具を売っている。しかも、デパートで売っている品物よりも安い。わたしたちが手に入れた炊事用具は次のとおりである。
大ナベ——厚手の深ナベで両耳つき。メシたき用。
中ナベ——大ナベと同じ品物で一まわり小さい。大ナベのなかにすっぽりはまりこむ。汁つくり用。
手ナベ——深ナベで、注ぎ口がつく。木の把手がついているが、待ち運びのときは把手をはずして、中ナベのなかに入れ子にする。煮物用。
支那ナベ——棒状の把手がついたナベ。
フライパン——支那ナベで一応の用はたりるのだが、目玉焼きやベーコンを焼くときには、小形のフライパンも用意しておいたほうが便利である。
ヤカン——二リットル入り。
魚アミ——料理屋で使う太い針金で作った大形で頑丈なもの。バーベキュー用にもなる。
庖丁——ステンレス・スティールの西洋庖丁の一番切れ味のよさそうなものをえらんだ。
このほかの小道具としては、茶こし、オロシ金、オタマジャクシ、メシシャモジ、罐切り、センヌキ、タワシ、食器あらい用スポンジを用意した。これらの道具をプラスチック製の衣裳箱に入れ、箱のすき間には、フキンをつめこんで、大サハラ探検隊のキッチン・ボックスが完成。現地で五カ月使った経験でもこの炊事道具で、必要かつ充分であったと信じている。
これだけの道具で、できなかった料理はない。ナベを二つ重ねたら、オーブンになるし、深い中ナベの底へ空罐をならべて、そのうえに皿をのせて材料をならべると、|蒸器《むしき》にもなった。また、余分な道具をもってきたと後悔したものもなかった。
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