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食生活を探検する44

时间: 2020-04-21    进入日语论坛
核心提示:食  器 曹洞宗の雲水が持つ個人用の食器で応量器というものがある。これはヒノキ製ウルシ塗りの鉢の中に椀、皿のたぐいが入れ
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食  器

 曹洞宗の雲水が持つ個人用の食器で応量器というものがある。これはヒノキ製ウルシ塗りの鉢の中に椀、皿のたぐいが入れ子になって四個入った食器セットである。一番大きな鉢には、主食を盛り、二番目の大きさの椀には味噌汁を入れるといったように、各々の食器の用途もきまっている。これは近頃山の道具店で売っているプラスチック製の食器セットのさきがけをなすものである。
わたしは、半透明のプラスチックでつくった山用食器セットなるものが、大きらいである。ふにゃふにゃのお椀なぞ、どうもたよりがないし、味噌汁がすけてみえるのはいただけない。食事は、栄養摂取の手段だけではなく、楽しみでなくてはならないという、わたしの趣味からすると、もう少し美的なものを使いたいところだ。
だいたい山関係の品物はすべて、実用一点ばりで美的なところがない。軍隊の行軍ではなく、楽しみのために山へ行くのだったら、もっと楽しいデザインをしたらどうであろうか。わたしが金持になったら、ウルシ塗りの携帯用食器セット一式をあつらえて、仲間たちをおおいにひがませてやるつもりである。
いつも移動するキャラバンや山行には、いくら美的であっても、こわれやすい瀬戸物の皿や、茶碗を持っていくわけにもいかない。プラスチック食器のできるまえは、野外用の食器といえばアルミニウム製のものだった。アルミニウムの椀に熱い味噌汁を入れて、ヤケドしそうになって椀をとり落してしまった頃から考えれば、プラスチックの食器セットの出現はたしかに進歩である。硬質プラスチックで、装飾的な携帯用食器セットが、もうそろそろ市販されてほしいものである。いまのところ、給食用の硬質プラスチックの皿や椀を個別に買ってくるほか手がない。
軽いこと、丈夫なこと、かさばらないことが携帯用物品の必要条件である。海外遠征の食糧係が、いつも首をひねるのがウイスキーをどうやって運ぶかということだ。ガラスビンは重たいし、割らずに遠距離を運ぼうとすると、詰物でとてつもなくかさばってしまう。罐詰のビールや日本酒はあるが、罐入りのウイスキーとかブランデーは聞いたことがない。
あるヒマラヤ遠征隊では、キャラバンのさいに、ウイスキーを全部ポリエチレンのビンにうつしかえてしまったそうだ。キャラバンが続くうちに、ポリエチレンの成分がアルコールに抽出され、とんでもない悪臭のするウイスキーになってしまい、とても飲めたものじゃなかったそうだ。
ウイスキーは、重くとも取扱いに注意してビンのまま運ぶにかぎる。各メーカーが意匠をこらしたガラスビンにはられたレッテルをながめながら、ちびちびやるのがよい。プラスチックビンにつめかえられたりしたら、何を飲まされるのか気がかりで、いっこうに気分がでないだろう。
食器は、硬質プラスチックのものでがまんするとしても、酒を、お子さまのミルク飲みみたいな柄つきのプラスチックコップから飲むのだけは、ごめんこうむりたい。わたしは、どこへ出かけるときでもウイスキーグラスだけは、ガラス製のものを用意する。
ウイスキーの大ビンからの口飲みは、西部劇スタイルじゃないと、板につかないが、ミニチュアビンだったら、グラスなしでもけっこういける。一九六八年、北アフリカでの調査がひとかたづきしたあとリビアから、アフリカ中央部のチャドへの砂漠横断キャラバンに加わってやろうと決心したとき、わたしがまず準備をしたのは、トリポリの町の酒屋にとびこんで、ウイスキーのミニチュアビンを買いあさることであった。ミニチュアビンだったら、口飲みができて手軽だし、第一、危険の分散になる。大ビンで一本割ってしまったら、被害は甚大であるが、一ダースのミニチュアビンが一度に全部割れるような事故は、まず考えられない。また、飲み助のわたしのことである。大ビンから飲んだら、つい度をすごしてしまい、あとになってから酒がきれて、淋しい思いをしなくてはならないが、一日にミニチュアビン何本という割当てを自分に課したらだいじょうぶだ。ふだんは、一日に二本、五十キロ以上も旅程がはかどった日には、それだけ酒屋のある目的地、フォール・ラミーに近づいたのだから、割当てをオーバーして、三本飲むことを自分に許す。こんなふうにして、二十日間の旅を続けたのだった。
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