私鉄の線路沿いにある、町中には珍しい土手。そのかどにゴミの集積所があります。たいてい大きなポリバケツが山になっています。けさは役所のトラックが片づけて行ったものとみえます。コンクリートに汚物のシミが残っていますが、道はそれだけ広くなりました。顔を上げたら、手の届くあたりの土手に、赤い花の、盛りも過ぎたシネラリアの一株が、芽ばえたばかりの青草にまじって根をおろしているのが目にはいりました。あら?
たぶん捨てられた鉢をゴミ集荷にきた人がそっと植えて去ったのでしょう。お豆腐を買いに行く道すがら、口より先に目が食べたおいしいもの。
亡母の里では手ぬぐい一本もらってもゴットオサンデス (ごちそうさま) といいます。