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酒を愛する男の酒45

时间: 2020-05-25    进入日语论坛
核心提示:ひとしおの感『酒を愛する男の酒』に収められた文章は、佐々木久子さんの主宰する雑誌「酒」に連載されたもので、新潮社のIさん
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ひとしおの感

『酒を愛する男の酒』に収められた文章は、佐々木久子さんの主宰する雑誌「酒」に連載されたもので、新潮社のIさんが取捨選択して編集したものである。書名もIさんが名付け親である。いまあらためて全文を通して読み返してみると、我ながらよくぞ酒を飲みつづけてきたという感ひとしおである。
私は出社第一日にカストリで、編集者としての酒の洗礼をうけた。新橋駅近くにはまだ闇市があった。川田順さんを国府津の里に土門拳さんと訪ねた「酒旗の風」が昭和二十四年四月とあるから、おおよそ三十年になる。その間、私は井伏鱒二先生をはじめ多くの方々の知遇を得た。そして作品をいただき酒席を共にし、ある時は旅もした。編集者|冥利《みようり》というものであろう。
『酒を愛する男の酒』という題名でありながら、日本ペンクラブの談話室で川端康成先生と野鳥の話をした「私の耳は鳥の耳」のように、酒のやや稀薄《きはく》なものもあるようだ。
また先日、こんなことがあった。私は久しぶりに石原慎太郎さんと飲んだ。というのも私の親しい知人である石郷岡敬佳さんとその夫人のルリ落合さんが、石原さんご夫妻と昵懇《じつこん》であることがわかって、一緒に食事でもしましょうということになったのである。
石原さんとは久しぶりだったので、なつかしくなって、昔ばなしがずい分出た。葉山の石原さんの家に私が訪ねた時、弟ですと石原さんが紹介された石原裕次郎さんは、慶応義塾のバスケットの選手だった……といったことから、一橋会館であった芥川賞受賞のごく内輪のパーティの話にもなった。私はルリ落合さんに、その受賞パーティで一橋大学の教授がされたテーブルスピーチの話をした。「何でも好きです」の項に書いたとおり、教授は立ち上って、
「きょう私はホッとしたことがあります。と申しますのも二年前の夏、私はゼミナールの学生四人ばかりと三浦半島を尾根伝いに歩いておりました。その山深い松林の中で私たちは若い男女に出逢いました。それが石原という本校の学生であることをゼミの学生によって知らされました。そしてその石原という学生の脇にはまだ稚《おさな》い感じの女学生らしい少女がおりました。その女学生の顔を私は忘れずにおりました。そしていま石原君の隣りに坐っているご婦人こそ、その時の女学生であります。『太陽の季節』は放恣《ほうし》な男女を描いておりますが、石原君の青春はまことに真摯《しんし》なものであったのだと、私は去る年の三浦半島の山を思い浮かべながら、何となくホッとしているのであります」という条《くだ》りである。
すると石原夫人が、
「その女学生のことなんですが、実は私ではございません……ですのよ」
と半分真顔、半分笑顔でいわれ、私が思わず「本当ですか?」と驚くと、脇から石原さんが、
「実は、本当はそういうことなんですよ。それはそうだけれども、あれは先生が勝手に勘違いされたことでして……」
と苦しい弁解のような形になり、そのあわてぶりがおかしくてあとは大笑いになった。
「とんこ亭の人々」「泣あっかせる、ね」「ほのぼの美人」に出てくる「とんこ亭」は、かつては新橋駅の狸小路にあった。いまは新橋烏森口のビルに移った。私は文中に「とんこ亭」とか、ママの名を「とんこ」と書いているが、正しくはバー「トントン」であり、ママの名は向笠幸子さんである。しかし誰もが「トントン」とか「向笠さん」とは呼ばず、「とんこ亭」とか「とんこ」といっている。この店はいまなおジャーナリストをはじめとして多くの常連がつめかけて活気をみせている。私もずい分世話になった。
とんこ亭といえば、私が山口瞳さんを識《し》ったのもこの店である。山口さんはサントリーの有能な宣伝部員ということであった。はじめは黙礼を交わし、ついで話をするようになり、そして急速に親しくなった。山口さんに私は、私の編集する雑誌に連載小説を書いてもらった。その小説がきっかけになって、山口さんは作家の道をすすむようになった。しかも私が昭和四十二年、婦人画報社を退社してまもなく、山口さんの強い推挽《すいばん》で、私が現在勤務しているサン・アドに入社することになったのである。
茫々三十年——。長い歳月ではあるが、私の脳裏には仕事を通じて親しくしていただいた方々の顔が昨日のことのように浮かび、愉しかった酒席の間の情景や会話がよみがえってくる。
しかし、もっとも親しくおつき合いいただいた高見順先生はもうおられない。そしてこの『酒を愛する男の酒』に登場される川端康成、伊藤整、立野信之、三島由紀夫、十返肇、秘田余四郎、池島信平、福田蘭童、北条誠、桑沢洋子といった方々が物故されている。そして私より歳若な元気|溌剌《はつらつ》としていた梶山季之さんは、あまりにも唐突に逝《い》ってしまった。私のもっとも気の合った編集者仲間の麻生吉郎さんもガンに倒れた。感無量である。しかし私はこの書では「いまは亡くなった……」というような補足は一切つけなかった。颯爽としていた方々の顔を思い浮かべると、とてもそんな気持になれなかったからである。
『酒を愛する男の酒』が一本にまとめられたことは私の望外のしあわせである。ここに担当のIさんのお骨折りに厚くお礼を申し上げるとともに、連載の間いろいろお世話をかけた斎藤純子さんにもこの欄を借りて、併せてお礼を申しあげます。
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