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イブのおくれ毛21

时间: 2020-06-10    进入日语论坛
核心提示:男の性的能力私はかねて、男たちがくだらぬ自慢をきそい、誇りあうのをみて、疑問であった。何のために、あんなことが自慢になる
(单词翻译:双击或拖选)
男の性的能力

私はかねて、男たちがくだらぬ自慢をきそい、誇りあうのをみて、疑問であった。
何のために、あんなことが自慢になるのだろうか、さっぱり、わかりません。
つまり、男の性的能力を、おのがサイズや回数で計ることである。
たとえばリッパなモチモノが、とりはずしできるとする。そうしてそれを、コンクールでもあると、ヒョータンのごとく酒でつやぶきし、色をくすべ、みがき立てて、名札をつけて出品し、みごと県下一等の栄誉にかがやき、全日本コンクールに出品するとする。審査員それぞれ、自慢の逸物を手にとり、
「ウム、この反《そ》り具合が何ともいえまへん、やっぱり青森県がよろしいようですなあ」
「いやこの、熊本代表の色とツヤが何というても他を圧します」
「そらもう、山口代表の太さに限ります、こんなみごとなんは、ここ数年、獲《と》れたこと、おまへん」
などとあげつらい、論じたてて全日本代表をきめるとでもいうことになれば、それは、サイズを自慢し、色を自慢してもいいであろう。しかし、モチモノは、取りはずし不可能であって、要するに鑑賞、鑑定の対象にならぬ、プライベートな、不自由な道具。そこへもってきて、回数で計るのもおかしい。
昔の中学生がワラ人形に向って、
「エイ、ヤッ!」
と銃剣のけいこをしていたように、はたまた、
「倒立!」
といわれて寒空にサカダチ、又は、
「かけあーし!」
号令一下、だだっ広い校庭を何周かする。次々落伍して、最後まで残った生徒が、
「よーし!」
とほめられたりする。そういうのなら回数自慢、ということもあろう。しかし、男のそれは、ワラ人形に吶喊《とつかん》するのとちがう。相手もナマ身ですぞ。
相手がどういうか、わからないではないか。一回ふえるたびに割増し、などという商売女ででもあれば、向うも励んでくれるであろうが、女によっては、薄利多売よりは一点豪華主義でいきたい、というであろうし、ともかく私のいいたいのは、男は、性的能力を自慢するのに、相手のことを勘定に入れずに、あんまり、ひとりよがりとちがいますかということである。
それはむしろ、ひとりで楽しむ回数の自慢のことであろう。
長年、このことにつき、疑問をもっていたが、このあいだ、ある本を見ていたら、あった、あった、ありました。やっぱり、それについて、マリッジカウンセラーの性科学者や、産婦人科ドクター、心身症治療に当っている神経科ドクターが、口をそろえて、こういうてはった。
「男の性的能力とは、女性がもっている性の潜在能力をどれだけ、ひき出すかにある」
セックスというのは相手が要るのであって、相手なしで自慢したって何にもならず、かつ、これはいちいち、どうやって、どのくらい、潜在能力をひき出したか、目で見るわけにはいかん。
サイズや回数で計るわけには、まいらぬのである。
だから、男は単純だと、かねがね、私は思うのだ。
一晩の回数を誇り、サイズを誇ったって、その女房はいつもふくれっつらで機嫌わるく、サラリーの安いのばかり嘆き、子供に当りちらして叱りとばし、家の中は針のムシロに坐るよう、こういうのでは、男は、女房の性的潜在能力を充分開発した、とは申せない。もし女房が、そちらの方面で開眼していれば、夫婦の情愛も新しい局面を迎え、金が少々足らなかろうが、子供の出来がわるかろうが、おだやかなマイホームになるであろう。
それができぬ男は、いかにサイズばかりリッパでも、つまりは、性的に無能力者である。
性的開発力があるということは、双方、男と女のあいだに共通の基盤、——つまり、愛情のあることで、それがないのに、やたら開発に励んでもダメである。
だから男の性的能力とは、女を愛せる気力、という精神力も含まれる。
年ごろになったから、よめはんでも貰おうというような、かつ、女房がないと会社でも肩身狭いとか、社会的信用がないと、そういうイージィな気で女房貰ったって、とても、開発まで手がまわらない。
だから、結婚当初のものめずらしさが去ると、マンネリになって、やがて倦怠期になるのである。
こういうのは、しばしば、男に、性的能力——女のそれをひき出す能力がないことからおこる。
私などからみると、男というものは、それぐらい女をりードしてほしいと思うのだが、これは夢であろうか。
たとえば、「純潔を守り、お金が大好き」と公言する某女流評論家女史などを、開発する男性があらわれたら、それこそ、われわれ女性一同脱帽して、その男を、「これこそ男の中の男」と胴上げせずにはいられぬ。
「評論家をうばわんほどの強さをば 持てる男のあらば奪《と》られん」
何しろ、このセンセイ、純潔の守りはかたいのだ。生涯に男は一人、ときめていらっしゃるのですぞ。
そういう、千古|斧鉞《ふえつ》を知らぬ大ジャングル、未開の大蕃地に挑み、開墾し、拓殖して営々と開発し、ついにセンセイをして、とろんとした目にさせ、
「やっぱりオカネより男ですわ」
「籍を入れる入れないってとるにたらぬことですわ」
「定期預金なんか、クソクラエですわ」
といわせた男、その男には、ノーベル賞をあげ、男の鑑《かがみ》と仰ぐべきである。
男の値打ち、というのは重ねていうが、そういうことである。
回数やサイズのことばかり考えないで頂戴。
しかしカモカのおっちゃんはあざわらい、
「今どきそんな、大ジャングル、未開の沃野、なんちゅうもんおますか。その評論家は別として、たいがい、男の方が『負うた子に教えられ』ちゅう恰好ですわ」
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