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イブのおくれ毛57

时间: 2020-06-20    进入日语论坛
核心提示:下着考現学タレントさんだかスポーツ選手だか忘れたけれど、来日した青い眼のお嬢さんのインタビュー記事を、週刊誌でよんだら、
(单词翻译:双击或拖选)
下着考現学

タレントさんだかスポーツ選手だか忘れたけれど、来日した青い眼のお嬢さんのインタビュー記事を、週刊誌でよんだら、
「日本のおみやげに何を買いました?」
ときかれて、
「メリヤスのパンティ」
とこたえていた。
お友だちへのおみやげに、何ダースも買ったそうだ。花模様やレースのついたかわいいのが日本にはたくさんあってうれしいと、彼女はよろこんでいた。彼女はそれにつけ加え、ナイロンのパンティはよくない、といっていたが、これはあるいは、取材記者の茶目っけで、勝手におちょくったのかもしれない。
昔は美しい色や柄のパンティはナイロン製品にしかなく、メリヤスものは白かクリーム色で、淋しかったが、この頃は華やかな綿メリヤスが多くなり、外人女性だけでなく、日本の女の子もよろこばせている。
ドクトル・チエコ先生のくり返し説かれるように、女性の下|穿《ば》きにナイロンは不適当である。汗や水分を吸ってくれないからむれて具合わるいと先生はおっしゃっていた。そういう衛生思想がかなり拡まってきたのは結構なことだが、それでもナイロン製品をつくる会社があり、買う人もある。
デパートの下着売場などへいってみると、籠に山盛りになって、ナイロンパンティが色とりどりのキャンディのように積んである。
女の子たちは、体にわるかろうがむれようがナイロンを穿きたいときがあるといっている。
ナイロンの肌ざわり、軽さ、すべすべする冷たさを素肌でたのしみたいときがあるといっている。だからドクトル・チエコ先生がいかに懇切に指導されても、ナイロンパンティは売れるのである。女はどうも杓子定規にいかない気ままなところがあってこまってしまう。
ブラジャーでもパンティでも、女は実用性だけでなくて自分でたのしむところがあるから、実用一点ばりではいかないのである。
尤も、私などが、綿メリヤスの下着を愛用するのは、これは、物資欠乏の時代に育ったので純綿に対する信仰みたいなものがあるからである。
純綿の質朴さ、りちぎさにくらべると、ナイロン製品はどこかうさんくさく、「風の日にとんできたゴミクズ」のような感じであり、たたんだら耳の穴へ入りそうに小さくなる所も素性あやしき感じ。洗濯したらあっという間にかわき、生きかわり死にかわりしてもいたまず破れず、そこんところも、クセモノという感じで信用おけない。腐らず朽ちず、古くなっても、色あせ、縫目がほつれるのみ。私には、気味わるくって、ナイロンというものはマヤカシのような気がする。
カモカのおっちゃんは、綿メリヤスの下穿きが大きらいという。
では何を愛好するかというと、純白のコットンのLL特大サイズ、ガバガバのサルマタだそうだ。
綿メリヤスのブリーフなぞは言語道断のしろものだという。
「なぜですか。綿メリヤスは肌に快いではありませんか。ナイロンなんかと大ちがい」
「ナイロンは話になりまへんが、いまどきのブリーフいう奴、股にくいこんでますなあ」
「それはそうでしょうね、きっと」
私、穿いたことないからわからない。
「なんであれはピッタリとくっつかな、あかんねん」
私は考えてみていった。
「つまり、ズボンがはきやすいためでしょ」
「なんで下着がぴったりしてると穿きやすい」
「つまり、デコボコがなくなってチャックがしめやすいのん、ちゃうかなあ」
むろん、みな想像である。
「それがいかん。男は、股をぴったりしめると、あたまわるうなる」
「ナンカ、関係ありますか」
「それは大ありです。この際、声を大にしていうが」
とおっちゃんは、酒に咽喉《のど》をしめらせ、声を張り上げた。
「男はすべからく、越中ふんどしか、大き目のサルマタを穿くべきです。ともかく、モノは固定したらあきまへん。アレは体の均衡をとるオモリみたいなもんで、いつも揺れとるさかい、按配、健康が保たれとるんですわ。たえず、ぶらぶらできるように、しといてやらなあかん」
「ふーん。そんなもんなの」
このへんは、女の私にはつつしんで拝聴するのみである。
「それがブリーフ、サポーターなどとバカなものを身につけるとどうなるか。ピタッと密着してオモリは押しつけられ、自在にうごくわけにはいかん」
「よくわからないけど」
私、そうもあろうかと思うだけ。
「オモリの役目を為《な》さんから、体は平衡を失い、風通しがわるいから蒸れて、血液の循環がわるくなり、従ってあたまの働きがわるくなる。今どきの若者、バカが多いのはブリーフで股を密閉しているからですぞ」
「サルマタを穿けばどうなんの」
「これは風通しよく、動作の自由があってオモリ本来の役目をとり戻す。サルマタより越中が更に望ましい。しかしあの紐はいちいち結ぶのがじゃまくさいから、サルマタでもよろしいが、もっとええのは腰巻」
「東南アジアやアフリカの人がキレを腰に巻いてるあれ?」
「そうそう。あれは男の理想的なスタイルやねえ。更にいえばズボンのチャックもバカな発明ですぞ。あんなバカなもんはない」
「じゃどうすればいいの?」
「昔のボタンに返すべきです。ボタンであると、一とこ二とこ、あけたいところをあけられます。チャックはそこが不便」
というおっちゃんを見ると、チャックはみんなしめ忘れていて、それなら腰巻で前へ坐ってられるのとかわらない。ヘンな人!
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