日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

女の長風呂57

时间: 2020-06-25    进入日语论坛
核心提示:また、はずかしさについてはずかしい話のつづきをしましょう。何しろ、いまやこの昭和の大御代、はずかしいなんていう感情は、珍
(单词翻译:双击或拖选)
また、はずかしさについて

はずかしい話のつづきをしましょう。何しろ、いまやこの昭和の大御代、はずかしいなんていう感情は、珍無類の骨董品風のものであるらしく、どっちを向いても、あまりはずかしいなんてコトバが出てこない。
たとえば、日中友好なんてこと、今は草木もなびいて友好ムードの風の吹くままであるが、ひと昔前は、日中友好というコトバさえ、発音もできないほど迫害された。
今はどんな代議士もチャカチャカと日中問題を論じ、われもわれもと中国へいきたがる。
いかにそれが政治だとて、私は、はずかしい。しかしそういうことをはずかしく思うような人間が、代議士になるはずないのだ。選挙の「使用前・使用後」のかわりかたを見ても、はずかしいなんて考えていた日にゃ、この商売、張っていけない。
猫も杓子も中国語を習い、それはそれでかまわぬが、私のごく個人的な体験、偏執的な感想を申せば、中国語には痛みの記憶がある。
対中国の戦争があったころ、私は小学生の童女であった。そのころ、中国大陸で戦う日本の兵隊サンのニュースと共に、中国語が内地にもたらされてきた。
苦力《クーリー》、姑娘《クーニヤン》、小孩来々《シヤオハイライライ》、|再 見《ツアイチエン》……新聞には、城壁に一ばん乗りの日章旗を掲げた兵隊サンや、クリークのそばの草むらで、シナの小孩《シヤオハイ》(子供)と談笑している兵隊サンの写真があった。子供の私は、日本の兵隊サンは強く正しく優しいもんだと信じていた。
しかるに私の級友は、彼女の叔父が復員してきて、村の姑娘たちを一軒の家にとじこめ、外からカギをかけて焼き殺したというみやげ話をした、といった。そうして絶対、これはほんまのことや、と級友はおごそかにいった。私は「日本の兵隊サンがそんなこと、するはずない」と必死に抗議して、しまいにワッと泣き出した。
いま、一二三四五六七八《イーアルサンスーウーリユウチーパー》……という語を聞いてさえ、私の胸はやるせないような、はずかしいような痛みにおそわれるのである。
政局の風の吹くまま、おもむくままに、はじもせず顔を右向け左向けして歌っている人々を、私はただじっとながめているだけである。
さて、私の女友達のひとりのハイ・ミスに、はずかしいことって、どんなこと? と聞いてみたら、最近、ある男と親密な関係になった彼女は高等政策上、バージンをよそおっていたが、とうとう、ヤツと寝る|はめ《ヽヽ》になった。一生けんめい、「あら、お止しになって」などと思い入れよろしくあって、「痛い痛い」などといっていたら、男はうち笑い、
「ほんまかいな」
といったそう、女友達はいたくはずかしく、
「あいつ、いやらしい奴ちゃ」
と憤慨していたが、それは私、思うに、あいつはともかく、大阪弁のなせるわざではないか。「ほんとかい?」などと東京弁で歯切れよく聞かれるよりは、「ほんまかいな」などとやられると、はずかしさ、いや増す。
どうも大阪弁には、人をひやかす、おちょくるところが多く、水をぶっかける、水さすときに最適の言葉である。こういうのを「ペケかます」というのではないか。関西の言葉にあるが、今はあまり使わないので、「ペケかます」がどういう風にもちいられたかわからないが、語感としては、わが女友達の遭遇した難儀の場合にあてはまるようである。
神戸開港のころの俗謡にも
「二度と行こまい 兵庫の神戸
行《い》たら異人が ペケかます」
というのがある。この場合は、異人の巧妙な商取引に翻弄されることをいったのであるか。
私は、やはり思うに、わが俗なる根性が露呈したときがはずかしい。
たとえばバイキング料理。
欲深なる私は思わず皿にいっぱい、戦利品をせしめてテーブルヘ帰り、食べはじめる。しかし隣りのテーブルの人が、別な料理をとってくるのを見ると、また猛烈にほしくなる。取りにいく、そして結局食べ切れず、ボーイさんに折箱を下さいといって、バイキング料理ですからお持ち帰りはごかんべん下さいとたしなめられてはずかしい思いをする。
私のべつな友人、男とさるホテルヘいき、あとで引きあげるとき、ベッドが乱れてるのがはずかしいといった。それで、けんめいにシーツをひっぱって、ちゃんとしとくのだそうだ。
チリ紙などやわらかい屑はトイレに流し、流せないものはビニール袋と紙袋に包んでお持ち帰りになるそう、この頃はあとしまつのわるいアベックが多いから、この羞恥心は、女の身だしなみとしてめでたいことであろう。
「おそろしくしたと掃き出す出合茶屋」
という川柳があるところをみると、江戸時代のアベックも、あとしまつはわるかったのかもしれない。
やっぱり人間も、ひととし拾うと、羞恥心が身にそい、することが奥床しくなるのではなかろうか、尤も中年老年になっても、平気で乱れっぱなしにして出る人も多いであろうが。
しかしカモカのおっちゃんはにがにがしげに、
「あほかいな、そんなはずかしがるのなら、はじめからホテルなんかへいかなんだらええねん」
もう一人の友、これはキスするとき、はじめは目をつぶってたのに、相手がどんな顔してるだろうかと目をあけてみたら、相手もちょうど目をあけていて、目と目があってはずかしかったといった。そうしておっちゃんに、
「ええ年して、キッスなんかするさかいや、せなんだら、はずかしい目にあわんですむねん」
とたしなめられていた。
またある友(これも女の子である)、途中でいろいろ体位を変えるといい(何の途中か、私にはとんと解《げ》せぬが)、
「そのとき、思わずすぽんととりはずしてしまうねん、それがはずかしィて……。何で、ということないけど、ああいうときはずかしいわァ」
という、おっちゃんは、どういう風にとりはずすのか、克明仔細に聞きただし、おもむろにひとこと、
「何がはずかしい。また納めたらしまいや」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%