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花の百名山96

时间: 2020-06-26    进入日语论坛
核心提示:丸笹山  ワチガイソウ(ナデシコ科) 山仲間での山旅の石鎚山のあくる日は、桂浜から高知市の牧野植物園にいった。牧野富太郎
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丸笹山  ワチガイソウ(ナデシコ科)   
 
 山仲間での山旅の石鎚山のあくる日は、桂浜から高知市の牧野植物園にいった。
牧野富太郎さんは、酒造業の家の跡とりの地位を捨てて、日本じゅうの花を見てまわっての生涯を了えたのである。生活は苦しかったかもしれないが、若き日の大志を貫いたことは、やっぱり人生最大の仕合わせだったにちがいない。
佐川近くで横倉山の麓を通ったが、この石灰岩の塊のような山こそ、植物の豊富さで、牧野少年の植物への眼を開けさせたのである。
少年は植物に夢中になり、家業の酒造は捨てたのであった。
南国の太陽の光をいっぱいにあびた植物園には、満開のハナショウブが咲き乱れ、アフリカハマユウが白い炎のような花々をつけ、石垣には薄い赤紫のイワギリソウ、池にはヒシが咲いていた。ノジギクもシモツケソウもいっぱいあって、人工的な花を植えこんだ、並みの植物園でないことがうれしかった。
四国の山地をまっ二つに分ける吉野川に沿って走るバスの中から、|大歩危小歩危《おおぼけこぼけ》の難所をのぞき、穴吹から入って細い道のかたわらに「土釜」の奇勝を見る。古い滝壺のあとである。念力岩をも通すというけれど、くりかえされる水の力で、固い岩にも穴があくのだ。
午後三時に国民宿舎の剣山荘に着く。玄関の前に白い花のキンロバイに似た花が植えこまれ、ギンロバイという、石灰岩地特有の花で、大台ヶ原などにも見られるとのことであった。日没までの三時間をつかって、剣山にむかいあう丸笹山に登る。案内は鴨池の幼稚園の筒井磯枝園長一家と植物学者の阿部近一氏。
昨日にくらべて雲一つない快晴で、宿舎の横にダケカンバやブナの新緑も美しい山腹の盛り上っているのが一七一一メートルの丸笹山である。小屋のある地点が一四〇〇メートル。
夫婦池と名づけられている小さな沼のほとりをまいて森林地帯に入る。濶葉樹林なので明るく、昨日、石鎚山に降った雨は、こちらにも降ったらしくて、山肌がじっとりと濡れ、道には小さな流れができていて、ミズタビラコ、ヒメエンゴサクのかわいい紫の花がいっぱいある。
石鎚の面河で散りかけだったダイセンツツジがここではまださかんに薄紅の花をつけている。白いヤマシャクヤクも道ばたに群れをなし、ミツバツチグリの黄いろい花、イワセントウソウの白くかたまった花など、山の春は華麗な色彩に溢れかえっていた。
じつは今度の四国の山旅で是非見たいと思ったのはサルメンエビネである。図鑑でしか見たことがなく、その花の緑と朱のいろが何とも美しくて、林間の地面から、じかに咲き出ている姿にあこがれた。
石鎚や剣山にゆけばあるらしいと聞いたが、植物の先生方はみんな首をかしげる。かつてはあったが、もう今はほとんど自然の山野に見ることはむずかしいらしかった。ひとびとの庭に移し植えられたのであろう。
しかし丸笹山ではこれもはじめてのかわいいランにであった。ブナ帯を過ぎて、ウラジロモミの林の中に入ったとき、薄紫の小さなランの花が点々と咲いていて、阿部近一氏がフタバランと教えて下さった。
小さな花では道ばたのミヤマハコベにまじってワチガイソウの白く可憐な花も目につく。関東ではあまりお目にかかったことがなかった。ワダソウに似てそれよりも華奢である。
丸笹山のてっぺんは一面のミヤコザサに被われ、剣山につづくジローギュー(次郎笈)のなだらかな稜線が、夕暮れ近い陽に紫紺に浮び上っていた。
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