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花の百名山101

时间: 2020-06-28    进入日语论坛
核心提示:礼文岳《れぶんだけ》   オオカサモチ・レブンソウ 礼文岳の四九〇メートルの、ツタウルシの生い茂る道を雨にぬれぬれ歩きな
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礼文岳《れぶんだけ》
   オオカサモチ・レブンソウ
 
 礼文岳の四九〇メートルの、ツタウルシの生い茂る道を雨にぬれぬれ歩きながら、私たち山仲間が口々に語りあったのは、九十歳になって高山植物を見たかったら、礼文島へ来ればよいということであった。山にも登れる。
東海岸の民宿から登山口までの道ばたに、赤紫のマメ科の花が群落をつくっている。ちょうど田圃の中のレンゲソウの赤紫に似ていて、それより赤が濃い。葉はハマエンドウに似ている。図鑑で見たレブンソウにちがいない。このあでやかさ。やはり野におけ、レンゲソウよりいささか気品がある。
トドマツやダケカンバの|根許《ねもと》に、クマザサの密生する山道を、ゆるやかな登りで、霧の去来する中を歩みすすんでいくと、東北の山に多いコバノクマザサの中に、イチヤクソウやエゾイソツツジが二、三本あったりする。標高二〇〇メートル地帯で、ハイマツ帯となり、マイヅルソウやゴゼンタチバナ、うす紅のツガザクラなどが、どれも霧にぬれて本州のより力強い感じ。
しかし礼文のもっとも礼文らしいお花畑には、山を下りてからバスで海沿いの道を、レブンソウを見ながら、島の南端の桃岩に来て出あった。
礼文は楯状火山とでも言うのであろうか。礼文岳を一つのピークとしてそれに前後した山地が連なり、桃岩は山地が海に迫って傾斜して来た台地である。遠くから見ても、点々として赤に黄に花が咲きさかっていると知られる文字通りのお花畑で、足を踏み入れると、まずチシマフウロの赤、タカネナデシコのうす紅、イブキトラノオのうす紅、ノビネチドリ、ヨツバシオガマの濃い赤と、いずれもエゾと名のつくだけに色も鮮やかで、溜息がでるばかり。
黄の花は岩場のイワベンケイ。草むらの中のミヤマダイコンソウ。キバナノアマナもニガナもセンダイハギもあり、数えれば礼文には二百種くらいの花が咲くという。白いのはハクサンイチゲ、ヤマハタザオ、シロバナエンレイソウ、ツバメオモト。これらの小さい花たちをまもるように、シシウドより太めで頑丈なオオカサモチが点々と立っている。
リーダーの三木慶介さんが、近くの滝まで案内すると有志を引き連れて去ってゆき、岩場も登るとのことで、私は明日の利尻のために、体力の消耗を避け、桃岩のお花畑の中をいったり来たりした。レブンコザクラ、キクバクワガタが道端の斜面にある。その色の濃厚さ。
雨が上がって、利尻は南の海上に、夕映えを受けて、朱赤の山容となって浮かんでいる。礼文は日本最北の島である。はるばると来て、これだけの花とこの眺めを見たらもう最高と満足し、桃岩の坂を北に下っていった。ハマヒルガオの咲く浜に向かう道には黄のエゾオトギリや、紫のミヤマオダマキもあり、その日まで東北の早池峰ほど、花の多い山はないと思っていたが、礼文はそれに勝ると思い、花盗人が、どうかこの島まで渡って来ないようにと祈る思いであった。
礼文も利尻も対馬海流がとりまいていて、あたたかく住みよく魚の種類も多く、ことに戦前までは、|鰊《にしん》の豊漁で鰊大尽が大勢いたという。民宿の台所が広く、食器類の箱が隣の部屋にたくさん積まれていたのも、かつて鰊漁の時、東北地方から大勢の稼ぎ人が来た名残であったのだろう。その鰊が近ごろはばったりと来なくなって、今は観光の島となったが、鰊の盛んであった頃は、山の花などに眼をむけるものなど一人もなかったと民宿の主人がいう。
海辺から桃岩の台地に戻るところで、エゾアザミの群落に出あった。滝は桃岩からほんのわずか。地蔵岩の先から登って岩場も大したことがなかったと聞いてちょっと残念であった。
民宿は新鮮な魚や貝類の大御馳走で、花の多いのも素敵だが、美味珍味も素敵と思った。たとえば、生ウニ、生エビ、ホタテなど。
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