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花の百名山105

时间: 2020-06-28    进入日语论坛
核心提示:大雪山《だいせつざん》 |小泉岳《こいずみだけ》   チョウノスケソウ 小泉岳という名は、大雪山麓上川中学校教諭の小泉秀
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大雪山《だいせつざん》 |小泉岳《こいずみだけ》
   チョウノスケソウ
 
 小泉岳という名は、大雪山麓上川中学校教諭の小泉秀雄氏の名字からとられた。氏は明治四十四年から、四回にわたって登山。学界に大雪山の科学的調査の研究を発表し、白雲岳と小泉岳との間に先住民族の石器を発見している。
大雪山は東西一五キロに及び、北東に石狩川が、南西に忠別川が流れる。その山域の大雪山国立公園は、その規模において日本一である。今なお、南西の旭岳の谷は硫気ガスを噴きあげ、旭岳の二二九〇メートルを登ると、頂きから広大な直径四キロの中央火口が一望できる。その周辺には熊ケ岳の二二一〇メートル、北鎮岳の二二四六メートル、凌雲岳の二一二五メートル、黒岳の一九八四メートル、赤岳の二〇七八メートル、白雲岳の二二三〇メートルがずらりと並び、小泉岳の二一六〇メートルから緑岳の二〇〇〇メートルにと下る。
はじめての大雪山登山の旅ではイワウメ、ジンヨウキスミレ、黒岳の平坦地でコマクサにも初見参したが、その後、東側の銀泉台から赤岳に登る途中の駒草平では、花はただコマクサだけという眺めに出あい、夢に夢見る心地とはこのようなものかと思うほど感激した。まだ北アルプスの蓮華岳や白馬岳で、コマクサを見なかった頃である。その山旅での山中の泊まりは白雲小屋で、翌朝小泉岳への道で、はじめての花のチョウノスケソウに出あった。厚味のある濃緑の葉に葉脈が深くきざまれ、つやつやした光沢がある。花はイワウメより花弁が多くて八枚。これも小低木である。
家に帰って、帝政ロシア時代に来日した植物学者のマキシモヴィッチ氏の伝記を読み、東北生まれの須川長之助氏と植物を介して交流があり、チョウノスケソウは須川氏の発見と知った。
須川氏は、東北のどこの山でこの花に出あったのであろう。私は岩手山や月山や早池峰や秋田駒では出あえず、北岳や白馬で出あった。カナディアンロッキーの山旅にいった時は、平地の湖畔の砂礫地に、まるで雑草のようにひろがって咲いていた。
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