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花の百名山179

时间: 2020-06-28    进入日语论坛
核心提示:白山《はくさん》   モミジカラマツ・ハクサンチドリ・ハクサンコザクラ つい最近の初夏のこと、飛騨の高山へゆき、位山とい
(单词翻译:双击或拖选)
白山《はくさん》
   モミジカラマツ・ハクサンチドリ・ハクサンコザクラ
 
 つい最近の初夏のこと、飛騨の高山へゆき、位山という一五二九メートルの山に登る途中、高山市内から南西に向かって走る車が、高度をあげてゆくと、北の空に白々と雪をいただいた白山が見え、それは乗鞍の頂きから北に真っ正面に見えた。
加賀の白山は富山県や岐阜県にかけて連なる北アルプスの稜線からも初夏の六月、西の空に遠く雪をいただいた秀麗な頂きを見せている。
白山はしらやまともよぶ。平安の中頃から末期にかけて現れた「今様」をあつめた『梁塵秘抄』の中に白山がある。
|勝《すぐ》れて高き|山《せん》 大唐唐には五台|山《さん》
霊鷲山 日本国には|白山《しらやま》 天台山
音にのみ聞く蓬莱|山《さん》こそ高き|山《さん》
白山が日本一のすぐれて高い山だと言っている。日本一は富士山があるのだが東海道なので、関西のひとびとには馴染みがうすく、京の北からすぐ若狭に出て北陸道をゆけば、眼につくのは白山なのでその山を日本の代表的名山としたのかもしれない。
私が白山にあこがれたのは何といっても花の多い山としてである。ハクサンコザクラやハクサンボウフウの名をおぼえた時から白山の中でその花を見たいと思った。白山にはハクサンと名のつく植物が三十種類もあるとか。
もう二十年近い昔になる。いつもの山の仲間と金沢の婦人たちと合わせて三十人をこえる大部隊で、前夜は山麓の白山温泉に泊まり、早朝の四時から午後一時に室堂平の小屋に着くまで歩きに歩いた。
白山は、西に走って日本海に臨む|大山《だいせん》や|三瓶《さんべ》山などを噴出させた白山火山系に属し、一番高い御前峰は二七〇二メートルである。地図を見ながら果たして他のひとに迷惑かけずについていかれるかと心配した。足の二度の骨折手術のあと、有峰から太郎兵衛平に出て、北ノ俣岳から黒部五郎岳、|双六《すごろく》岳、弓折岳といって、鏡平から飛騨の高山に出る三泊四日の山旅をしているけれど、その日から白山までに五年たっていた。
しかし心配は無用であった。花が多くて、次は何があらわれるかと胸をはずませていたから。
まず白山温泉の宿の前のウバユリの大群落にびっくりした。軽井沢の千ケ滝あたりで見かけるものの二倍もの大きさと花の数をもっている。砂防新道はがらがら道であったけれど、はじめてここで見たタマガワホトトギスが珍しく、クルマユリやハクサンフウロの紅や朱赤がそのいろの鮮やかさで私をはげましてくれ、十二曲から五葉坂へかけての急坂は、タカネナデシコ、ハクサンチドリ、ハクサントリカブトになぐさめられ、ヘトヘトになって辿りついた室堂平はハクサンコザクラの大群落であった。
その夜は早くねて午前二時、ヘッドランプをつけて白山|比《ひめ》神社の奥宮まで、標高差三〇〇メートルの岩礫地帯を直登して、御前峰のかげから昇る太陽を待ったのだが、暁の空から星が消え、うす紅の絹のような霧が空から谷々にゆらめいて下りて来た、その美しさ。これも生まれてはじめて見た光景で、白山比とは、このあでやかにもたおやかな、乙女の舞衣にも似たこの霧からつけた名かと思ったほどである。
太陽が昇ってから、まだ雪を残している剣ケ峰の北麓の紺屋ケ池、油ケ池、血ノ池などをめぐって室堂の小屋について朝食、八時に出発して、大白川村まで二〇キロ近い道を七時間かけて下りたがここもモミジカラマツやハクサンコザクラ、ハクサンボウフウ、コバイケイソウ、イブキトラノオと次々にあらわれる花でひとりでに足が前に進んだ。白山のしらやまのしらは新羅だという説がある。韓国には白山という山が多いという。和光市の|白子《しらこ》は新羅。白鬚橋の白鬚は、武蔵の高麗郷に住みついた高麗工若光が白いひげを長くたらしていたところから若光をまつった神社だという。そういえばいつか見た白山山麓につたわる「綾子舞」の足拍子のとり方は、京都の|太秦《うずまさ》の広隆寺の、牛祭りの時のおどり子たちの足拍子と似ていた。広隆寺は大陸渡来の秦氏の氏寺である。
みやまからまつの新芽は淡く萌ゆる色
さざ波寒き池にそひゆく
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